お薬を服用されている場合はお薬手帳の確認をしたいのでかならずお伝えください
血液をサラサラにするお薬を服用されている方は、特に抜歯した後に血が止まりにくいです。慎重に止血具合を確認しますので必ず教えてください。
骨粗しょう症の薬(BP剤など)を服用していると、ごくまれに抜歯した後に顎の骨が壊死するという副作用が起きるといわれているため、場合によって大きな病院へ紹介をお願いしたり、主治医の先生と相談して頂く場合があります。骨粗しょう症治療のためにかかりつけ医で定期的に注射を打っておられる方も必ず教えてください。
抜歯を希望される日の予約日のとりかたも注意してください
抜歯をした後は、痛みが強く出たり出血しやすかったり腫れたり口が開けにくいなど症状は軽い場合もあれば重い場合もあり症状はさまざまです。
抜歯後の旅行や温泉、激しい運動、飲み会、大事な行事はむずかしい症例の場合はとくに予約から数日は避けてご予約をおとりされることをおすすめします。
痛み止め、抗生剤をしっかり飲んでいただければ学校やお仕事をお休みするほどではないと思います。
抜歯の前日は当日の体調に影響がないようしっかり食事・睡眠をとってください。前日のお酒も当日二日酔いにならないよう控えてください。当日発熱がある場合は大事をとり、延期をおすすめする場合もあります。
患者さんの全身状態や、親しらずが下顎に通っている主要な血管神経に近い位置に生えている場合はより慎重な対応が必要なため、より安全性を重視して連携する設備の整った病院での治療をご紹介する場合もあります。
顎関節症とは
顎関節症とは、顎の痛みやお口を開けたときにカクっと音がしたり、お口が開けにくいといった顎関節や顎周りの筋肉などに異常をもたらす病気です。
症状にはひとそれぞれ差があり、気づくと症状が落ち着く方もおられますが痛みがひどくなったり口が開けにくくなったり日常生活に支障をきたす場合には受診をおすすめします。
セルフケア
TCHに気をつける
TCH(歯牙接触癖)とは日中に無意識に上下の歯が触れ合ってしまう癖のことです。
目を閉じて身体の力を抜き、唇を軽く閉じて上下の歯が触れ合っているかどうかご自身で確認してみてください。触れ合っている場合は日頃からTCHを行っている可能性が高いです。
TCHを行っているようであれば自覚し、歯を意識的に離すように心がけてみてください。
リラックスするのも効果的です。
かみ合わせ治療
歯を削る、埋める、被せ物をするなどといった手段によりかみ合わせのバランスを改善する治療法です。
治療により症状が完全に改善されるのが理想ですが、一度傷ついた顎関節の組織は元に戻りはしないため難しいことが多いです。
症状を緩和させることが治療の目的で、顎関節症と気長に付き合っていく意識も大切です。
歯の打撲
転んで顔をぶつけたりして歯が欠けたりグラグラしたり折れたり抜けたりするケースがあります。
当院でも小さなお子さんやスポーツをされている学生さんだけでなく大人の方で来院される方も多くいらっしゃいます。
思わぬ事故は突然起きますが、外傷を折った歯も適切な処置をすれば抜かずに修復して残すことができます。
歯が抜けてしまったときは歯が抜けてからの時間が短いほど歯が元通りに定着する可能性が高まります。抜けた歯の根っこは触らないようにして学校の保健室にある専用保存液や牛乳などに浸してなるべく早くご連絡頂き受診をお願いします。
また、軽く打っただけでもまれに数ヶ月後に歯が変色してきた…という場合もありますので、さほど痛みがなくても一度受診されることをおすすめします。