むし歯治療(MTA治療・根管治療)|金沢市寺町の歯科・歯医者|川原けんこう歯科

診療時間
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休診日:水曜・日曜・祝日

〒921-8033
石川県金沢市寺町1-6-38

tel. 076-241-2250
金沢市寺町・川原けんこう歯科
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むし歯とは

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歯垢の中のむし歯菌(ミュータンス菌)が食べ物や飲み物に含まれる糖質を食べると活発にはたらきだし酸をつくりだします。
この酸によって歯が溶かされ穴があいてしまう病気です。

むし歯の原因は

むし歯の原因は歯垢の中にすみついている細菌・歯質・食べかすや糖分です。この3つが重なっている時間が長ければ長いほどむし歯リスクが高くなってしまいます。
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ごく初期のむし歯であれば再生する場合もありますが、一度進行すると歯の組織はからだの皮膚や骨とは違い再生能力がないため二度と元に戻れません。
むし歯も削った穴も自然に自分の歯で修復されるわけではなく、材料で補い(補綴物)治します。
むし歯は削れば削るほど再びむし歯になりやすくなってしまいます。

むし歯の進行度

むし歯の進行速度は年齢や歯の質や生活習慣、お口のケアによって大きく異なります。
           
CO(要観察) 金沢市寺町・川原けんこう歯科
むし歯のはじまり
歯の表面からカルシウムやリンが溶け始め、白濁している。(白く濁っている状態)
       
C1(むし歯の初期) 金沢市寺町・川原けんこう歯科
むし歯によって、表面のエナメル質が溶けだした状態。まだ痛みはさほど感じない。
       
C2(むし歯の中度) 金沢市寺町・川原けんこう歯科
むし歯がエナメル質を通り越し象牙質まで到達した状態。冷たいものがしみるようになることも。
       
C3(むし歯の重度) 金沢市寺町・川原けんこう歯科
歯の神経(歯髄)部分までむし歯が到達した状態。強い痛みが感じられるようになることも。
       
C4(むし歯の末期) 金沢市寺町・川原けんこう歯科
歯は根の部分しか残っておらず、根のまわりに膿がたまった状態。ここまで進行すると歯の保存は難しくなる。

治療の流れ

COのむし歯治療

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COの段階で予防歯科であるリスクコントロールを行い、定期的なメンテナンスとフッ素塗布によってエナメル質を強化して、再石灰化を促進させることで自然治癒が期待できます。

C1のむし歯治療

COのように経過観察になる場合と治療をおすすめする場合があります。
C1の状態ではエナメル質に穴があいてしまった状態なのでCOとは違い、あきらかにむし歯になっています。

むし歯がみつかったならはやく削って治した方が…と思われがちですが、歯を削ると削った穴が元通りに再生するわけではありません。人工的なもので削った穴を補う必要があります。
どんなに小さな範囲を削ったとしても自分の歯と詰め物の境目は再感染しやすく、再びむし歯になる確率が高いです。(2次カリエス)
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穴があきはじめていても歯質がまだ硬い場合はメンテナンスとホームケアを徹底することで進行速度を遅らせることができます。

そのためリスク(2次カリエス)を考え、拡大鏡を使ってよく見て、必要であればレントゲンを撮ってよりくわしく診査し、長期的にみて判断したうえで経過観察をおすすめする場合もあります。
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痛みが生じていたり、穴の歯質が崩れはじめていたり、リスクコントロールがむずかしいようであれば、感染があっという間に象牙質まで広がる可能性が高いため、できるだけ小さな範囲で削り、CR(合成樹脂)というプラスチック製の人工的な詰め物をします。

歯の色に近い自然な白い材料なので見た目の治療の痕も目立たず、保険が適用され、治療が1回で終わることが多いです。

経過観察は「放っておいて大丈夫」ということではありません。
ホームケアと歯科でのメンテナンスでしっかり管理していきましょう。

C2のむし歯治療

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象牙質はエナメル質よりやわらかいためむし歯の進行は加速しやすく、むし歯の深さや広さによって治療方法が変わりますが、大半の場合詰め物の治療を行います。

象牙質まで広がったむし歯を削る場合は痛みが出る可能性があるため麻酔を行い、治療を進めていきます。
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前歯やむし歯の大きさがC1に近い場合はC1と同じように白いプラスチック(CR)で埋めます。むし歯が大きい場合は耐久性も考えて、削ったところにはめ込むタイプの詰め物を型取りをして接着します。その場合は最低でも2回の来院が必要です。

詰め物の種類は費用や見た目に加え、いかに長持ちさせるかを考慮して、その歯にとってぴったりの材料をおすすめします。

C3のむし歯治療の治療の流れ

むし歯が神経まで到達してしまうと歯の神経を抜く治療を行う必要があります。

治療は削る際に痛みが出ないようにまず麻酔を行い、むし歯になっている部分を削った後、感染している神経をきれいに取り除きます。菌が残っていると再び炎症を起こすため、根の中の消毒をして仮の蓋をするという治療を殺菌するまでくりかえします。

感染している状態にもよりますが、通院回数はだいたい2~3回が多いです。
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根の中がきれいになったら再び感染しないように封鎖する薬剤を入れ、密封します。
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被せ物の補強となる人工のコア(支台)を立てます。残っている歯質の量によって直接お口の中で立てる治療法と、型取りを行い後日接着する治療法があります。
コアを立てたら形を整えて、被せ物の型取りをし、被せ物を技工所で作製して、後日被せ物を接着します。
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被せ物もさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
必要な場合はカウンセリングのお時間をいただきご相談させて頂きます。

C4のむし歯の治療法

むし歯がここまで広がってしまうと歯を残す治療はどれもむずかしく、残しておいたとしても痛みがある・ないに関わらず、感染が骨や全身に及ぼす影響があるため基本的には抜歯になります。
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抜歯になったとしてもブリッジ・入れ歯・インプラントなどの対応が可能ですが抜歯のタイミングが遅れるほど骨がなくなり、できる処置の選択肢が限られてしまいます。
どんな状態であっても、手遅れと放っておかず一度受診をおすすめします。

当院のむし歯治療のこだわり

Point1
丁寧なカウンセリング・わかりやすい説明を!

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なによりも患者さんとのコミュニケーションをとても大切にしています。治療に対して恐怖心や不安が拭えないまま治療が進むようなことがないよう、納得いただいたうえで処置を行います。治療の方法が複数ある場合はメリット・デメリットをそれぞれご説明し、患者さんにお選びいただいた方法で進めていきます。わかりづらいと感じたり疑問に思うことがありましたらお気軽にお声がけください。

Point2
むやみに削らないために
ヘッドライト・拡大鏡をつかって大きな視野でみる!

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当院では専用のライトがついた8~10倍の高倍率の拡大鏡(サージテル)を使用しています。
使うことで暗くて小さい口腔内が明るく、大きく、鮮明に見えるようになります。
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できるだけ削らないようにすることだけでなく、詰め物や被せ物のフィットの状態も確認することができるため、より精度の高い治療が行えて、むし歯の再発も防げます。

Point3
極小・極細のバーを使用!

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用途によってさまざまな種類のバーを使い分けていますが、器具によって必要以上に削りすぎないようにむし歯を削る際は極小・極細のバーをつかって少しずつ丁寧に行っています。

Point4
できるだけ再発させない!精密でフィットのよい詰め物・被せ物

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被せ物や詰め物で使用する素材は保険が適用できるプラスチック製のレジンや金属、「セラミック」などさまざまな種類がありますので、お一人お一人の患者さんの歯の状態にあわせてベストな素材をおすすめします。

素材をえらぶというと「見た目」「費用」に目が行きがちですが、耐久性や健康面、安全性、適合性によりむし歯の再発を防ぎます。
どんなに精密な治療を行い、しっかりと接着していたとしても歯と詰め物・被せ物には「境目」があります。その「境目」を細菌は見逃してはくれず、再発のリスクはあります。素材によっては劣化が起こりにくく適合も良いものを選ぶと「段差」や「隙間」ができにくいできにくいためリスクが減ります。

一度治療することになってしまった歯を二度と治療させないように考慮してご相談させて頂けたらと思います。

Point5
これ以上むし歯にさせないようにメンテナンスを

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歯を削る治療を繰り返すことで歯の寿命は短くなり、最終的に歯を失うことにつながります。歯の健康をまもるために大事なのは「治療」ではなく「予防」です。ご自宅での日々のホームケアとあわせて歯科医院でのメンテナンスを受けることにより、磨ききれない部分のプロフェッショナルケアでお口の環境を整え、気づきにくい問題の早期発見にもつながります。

MTA
できるだけ神経を残したい
歯髄温存療法

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神経(歯髄)まで達するほどの深いむし歯であってもMTAセメントを用いることによって歯髄を保護し神経を残せる治療法です。

従来は深いむし歯を削ったときに歯髄が見えれば神経をとる治療になることが一般的でしたが、近年治療法は確立され、現在使用しているMTAセメント(バイオセラミックス)は高い成功率が望める材料となっています。

バイオMTAセメントとは

主な主成分

人体に有害な重金属が添加されていない安全性の高いバイオセラミック材料を使用しています。
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  • CaCO3(炭酸カルシウム)
  • SiO2(二酸化ケイ素)
  • Al203(アルミナ)

バイオMTAセメントの特徴

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  • 生体に適合する親和性(体が異物反応・拒絶反応を起こさないこと)に優れているため、歯や歯周組織にダメージを与えない優しくなじみやすい素材です。
  • 強アルカリ性で抗菌作用が高いため感染の拡大を防ぎ、治療後の感染リスクも防いでくれます。
  • セメントが硬化する時間も早く、硬化がはじまるとわずかに膨張し封鎖性も高く細菌の侵入を防いでくれます。

バイオMTAセメントはほかの治療法にも

根管治療の際に使用したり、歯の根の外科的処置にも広く使用されています。

MTAセメント治療の注意点

この治療法は神経に達するすべてのケースに適応するわけではありません。すでに歯に痛みがあったり温かいものがしみるなどの自覚症状が出ている場合は、すでに歯髄は感染が広がっているためMTAセメント法で神経を残すことはできません。

また、この治療方法は100%神経を保存できるわけではありません。治療が終わって経過をみていても痛みが出た場合は残念ながら神経をとる必要があります。

治療直後はむし歯の除去や神経の近くを触った刺激により歯が過敏になっているため、しばらくしみることがあります。

治療の流れ

  1. 1診査・診断

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    レントゲンなどで確認し、神経を残せる状態にあるか判断します。

  2. 2説明

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    治療方法の選択肢やメリット・デメリット、注意点などをしっかりご説明します。

  3. 3麻酔・むし歯の除去

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    麻酔をして慎重にむし歯に感染している歯質を取り除いていきます。

  4. 4確認・MTAを埋める

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    神経近くまでむし歯を除去してから本当に適応するか目視(拡大鏡)で確認します。バイオMTAセメントをしっかり埋めこみます。その上から仮封します。

  5. 5経過をみる

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    2週間から3ヶ月くらい痛みが出ないか慎重に確認していきます。

  6. 6補綴を行う

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    問題なければ補綴治療に入ります。
    メンテナンスで経過を確認します。

根管治療
(歯の根っこの中の治療)

歯の根っこの中にある歯髄とは、神経や血管からできており、熱い・冷たいなどの刺激を感じたり、全身とつながっているため酸素や栄養を運ぶ役割をしています。噛む力に耐えられる丈夫な歯の組織は、神経があることでそれを維持できています。
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神経を抜かない方がいい理由
(歯の神経を抜くことのデメリット)

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歯の組織が脆くなる

神経をとった歯(無髄歯)は栄養が得られないため枯れた木のように脆くなってしまいます。そのため噛む力に耐えられず、歯が欠けたりひびが入ったり割れたりしやすくなります。
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神経をとると痛みや刺激を感じなくなる

歯の神経をとったとしてもむし歯にはなります。神経をとると痛覚がなくなるため歯のトラブルにも気づきにくくなります。
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歯の色が変色する

神経をとるとその歯の新陳代謝が悪くなり、古い組織が黒ずんでくるため歯の色が変色します。
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再感染の可能性がある

神経を取り除いたとしても再感染を起こし、歯ぐきが腫れたり歯周組織に炎症が起こり痛みを感じたりします。そうなった場合は再び治療が必要になることもあり、手遅れだと抜歯に至ることもあります。
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治療期間が長くなりやすく費用もかかる

神経を取り除く治療はとても繊細な治療で感染との戦いになるため、細菌をいかに少なくして封鎖するかがカギになります。封鎖した後も根っこに被せ物の支柱となる土台をたてて被せ物をおつくりすることが大半です。そのため治療期間が長くなりやすく費用もかかります。
できれば神経をとることは避けたい…

しかし一度炎症を起こしてしまった神経は元には戻せません。
そのため場合によっては神経をとらざる得ないこともあります。

神経を抜くことが必要な場合
(歯の神経を抜くことのメリット)

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歯髄炎になっている

神経が細菌感染を起こすとやがて壊死します。
増殖した菌を放置すると歯を支えている顎の骨にも感染が広がり、根の周りにトラブルが起きます(根尖性歯周炎)。
ここまで進行すると顎の骨が溶けたり、抜歯に至ることもあります。
神経を除去してちゃんとした処置を行うと、その進行を抑えることができます。
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痛みから解放される

神経に炎症が起きると冷たいものがしみるだけでなく、熱いものもじわじわとしみるようになり、何もしなくても耐えがたい強い痛みを感じるようになります。
痛みの感じ方は個人差がありますが、我慢して痛み止めを長期間服用したり日常生活に支障をきたすぐらいであれば、神経は抜いたほうがいい場合もあります。
早期発見・的確な診断・精密な治療がとても重要で根治が必要そうであれば早めに受診してください。また、定期的なメンテナンスはなによりも大切です。