妊娠中の方のための診療|金沢市寺町の歯科・歯医者|川原けんこう歯科

診療時間
9:00~12:00 / / /
14:30~17:00 / / /

★:土曜午後は14:30~16:30
休診日:水曜・日曜・祝日

〒921-8033
石川県金沢市寺町1-6-38

tel. 076-241-2250
金沢市寺町・川原けんこう歯科
  • 地図
  • メニュー

妊娠中の方のための診療

お母さんの安全と生まれてくるお子さんの健康のためにも
妊活中、妊娠中からお口のケアに取り組んでみませんか。

金沢市寺町・川原けんこう歯科
妊娠中のお母さんのお口の健康は、おなかの赤ちゃんの発育やむし歯のなりやすさにも影響してきます。

妊娠中になりやすいお口のトラブル

妊娠中は人それぞれ身体の変化に伴ってさまざまな理由からお口のトラブルが起きやすくなります。

むし歯

金沢市寺町・川原けんこう歯科
原因
つわりがひどくなると十分なケアができなくなり、お口の中の菌が増殖します。
また、食事の回数が増えダラダラ食べが多くなったり、偏食が多くなったり、酸性の食品を好むことでお口の中が酸性に傾き、歯が溶けやすくなってしまいます。
自浄作用のあるだ液の分泌も減るのでより歯にべったりと歯垢がつきやすくなります。お口のネバつきを感じられる方は菌が増えているサインです!

歯ぐきも腫れやすい

金沢市寺町・川原けんこう歯科
原因
お口のケアが十分にできないことに加え、女性ホルモンを好む歯周病菌が増えることも原因の一つです。
妊娠中に歯ぐきが赤くなったり、出血や腫れが起きやすくなる歯肉の病気を妊娠性歯肉炎とよびます。
歯周病は痛みなどの自発痛がないまま知らず知らずのうちに進行するため、気づいた時には悪化しているというケースが多いため注意が必要です!
金沢市寺町・川原けんこう歯科
最近の研究では、歯周病に罹っている妊婦さんは歯周病に罹っていない妊婦さんに比べると早産、低体重児の出産をする危険性が7.5倍も増えるという大きな関わりがあるということが報告されています。
歯周病になると「サイトカイン」という悪い物質が血中でつくられ全身をまわります。この「サイトカイン」が胎盤を通して赤ちゃんに影響し、低体重児出産や早産などが起こりやすくなると考えられています。

あまり知られていないのですが、実は歯周病は飲酒や喫煙などと同じくらいリスクが高いのです!

お子さんを丈夫な歯に育てるために
妊娠中からできること

乳歯は妊娠中から作られます

実は乳歯の芽(歯胚)は妊娠7週目ごろからできはじめます。10週目ごろにはほぼできはじめ、14週目ぐらいから永久歯の芽(歯胚)も作り始めます。
その他にも羊水を通して味覚も形成されるといわれています。
そのため、赤ちゃんの歯を丈夫にするためにはお母さんがバランスの良い食事を心がけることが大切です。
歯はカルシウムやリンだけでできているわけではありません。歯の基礎となる良質なたんぱく質や、カルシウムの代謝を助けるビタミンD、Eや歯質の基礎を作るビタミンA、Cなどを積極的に摂取しましょう。
金沢市寺町・川原けんこう歯科

妊娠中にお子さんを
むし歯にさせない知識を
ぜひ身につけてください!

金沢市寺町・川原けんこう歯科
実は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態です。
そのためむし歯の原因菌であるミュータンス菌は存在しません。
どこから細菌がやってくるかというと、はじまりは母親をはじめとする身近で接することの多い家族から垂直感染します。

赤ちゃんの奥歯が生えはじめて離乳食から幼児食へ移行する生後19ヶ月から、乳歯がすべて生えそろう31ヶ月(2歳7ヶ月)頃が初感染が集中していることがわかっており、この時期は「感染の窓」といわれています。
金沢市寺町・川原けんこう歯科
大人が口移しをしたり、ものをかみ砕いて食事を与えることは食育の観点からもする必要はありません。予防できることは気を付けていただきたいですが、だからといってキスやほおずりなど赤ちゃんとのコミュニケーションはお子さんの成長にとってとても大切なため、やみくもにスキンシップを避けることがいいことではないと思います。
感染の機会を減らすことはできますが、むし歯菌を全く移さないということは不可能です。
お子さんのむし歯予防のためには、まず家族ぐるみで口腔ケアに関心を持ち、家族みんなでお口の中をきれいに保つことを心がけることが大切です。
またお子さんに哺乳瓶の時期からジュースや乳酸菌飲料、スポーツ飲料を与えたり、甘いお菓子を与えたり、一日に何度も食事やおやつを与える「ダラダラ食べ」をさせないこともとっても大事です。

歯が生え始めたら歯みがき習慣もしっかり身につけましょう。
お子さんが喜ぶからと味覚の安定していない幼い頃から砂糖入りの食べ物を与えてしまうと、味覚の甘味への欲求はエスカレートします。一度覚えた「甘い」をガマンさせることはとても難しいです!

味覚の発達するこの時期には素材本来の甘味を感じられるような「自然な甘み」を覚えさせてあげてください。
金沢市寺町・川原けんこう歯科
「食」は身体だけでなく脳や心にも影響を与えます。
朝昼晩の食事や感触で、いろんな食材を知り、味に興味をもち、自分で食べることの楽しみを知り、おなかも心も満たされる時間になるといいと思います。
金沢市寺町・川原けんこう歯科
歯並びは遺伝だけが原因ではありません。また顎の発達もお口の機能の育ちが深く関係しています。

噛まずに飲み込んでいたり、お口ぽかん、口呼吸、クチャクチャ食べ、滑舌がよくない、これらは口腔機能がしっかりと身についてないと起こりやすいです。
適切な食べ方・話し方・呼吸の仕方は自然と身につくものではなく、赤ちゃんが寝がえり、お座り、ハイハイなど身体の使い方を知り運動機能を身につけていくことと同じ様に、飲み込む・捕らえる・よく噛むを順に学び、食事をすることで身につけていきます。
月齢に沿って離乳食を進めず、歯が生えるのが遅い子など成長のスピードには個人差があるので、お子さんや口元をよく観察してその子のお口に合った食材や大きさ、硬さを工夫してみてください。

スムーズに歯みがき習慣を
つけてあげましょう

金沢市寺町・川原けんこう歯科
歯が生えはじめるのは生後6ヶ月くらいです。
歯が生えはじめたら歯みがきをはじめる時期なのですが、その前に少しずつ慣れるための準備をしていくことをおすすめします。
歯みがきのスタート時は口の中を触られることに慣れ、毎食の歯みがきの習慣をつけていくことがとても大事な時期なのです。
金沢市寺町・川原けんこう歯科
生え始めはまだ前歯数本のみで、だ液の自浄作用もあり、さほどむし歯になりやすい時期ではないので、しっかり磨いてあげることに親御さんが熱心になる必要はありません。
いざ歯みがきスタートとなったときに突然口の中を触られたり歯みがきをいれられたりすると、赤ちゃんはびっくりして構えてしまい拒否反応が強くなりやすいです。
歯が生えはじめる前からすこしずつ清潔な手や指で口元や口の中を遊び感覚で触ってあげたり、おもちゃ感覚で短い安全な歯ブラシを渡してあげたり、仕上げをする姿勢をしてみたりすると、乳歯が生えそろった時に仕上げを嫌がらずスムーズに行いやすくなります。
食後に歯みがきをすることで赤ちゃんも「食べた後は歯を磨く」ということが自然と身につきます。
ぜひ楽しんで行ってあげてください。
妊娠中のメンテナンスの際は、より詳しく妊娠中のお母さんのお口のケアやアドバイス、また出産後の赤ちゃんのお口のことや食事などについてお伝えできればと思っています。
金沢市寺町・川原けんこう歯科
金沢市内にお住まいの方は、母子健康手帳とあわせて交付される受診券を使って妊婦歯科健康診査を無料で受けられます。
※市外の方も各自治体によって指定の医療機関で受けることが可能な場合が多いと思いますので、ご確認ください。

健診の受診目安

実施内容
(無料で受けることができる項目)

問診

金沢市寺町・川原けんこう歯科
今お困りのことや普段気になっていたお口の疑問や不安なことがあれば、どんな些細なことでもお話ください。

口腔内診査

金沢市寺町・川原けんこう歯科
むし歯や歯周病のチェック、歯石の有無などを調べます。

保健指導

金沢市寺町・川原けんこう歯科
お口の診査状況を診て、その方のお口に合ったブラッシングのアドバイス・むし歯や歯周病の予防法をお伝えします。

注意!

口腔内診査によりむし歯や歯石の有無が確認され、処置が必要となった場合は自己負担となります。

お持ちいただくもの

金沢市寺町・川原けんこう歯科
  • 受診券が綴り込んでいるしおり(母子保健のしおり)
  • 母子健康手帳
  • 健康保険証

妊娠中・妊活中の方のための歯科診療

金沢市寺町・川原けんこう歯科
お口の悩みがあっても妊娠中は母体やおなかの赤ちゃんへの影響が心配で、我慢したり悩みを抱え込んではいませんか。
出産後に通おうと思われる方もおられるかもしれませんが、むし歯の進行度合いによっては出産直前に急に痛くなったり、放置したことによって悪化してしまうこともあるので注意が必要です。また、産後は赤ちゃんのお世話が優先になり、いつのまにか行く機会を逃してしまうことも…。安心して出産できるように、まずは一度診察に来て頂くことをお勧めします。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は、事前にお伝えいただければお母さんや赤ちゃんへの健康と安全を最大限配慮した診療を行います。
またスタッフの中には子育て中の者が数名いますので、安心してお気軽にご相談ください。
金沢市寺町・川原けんこう歯科
治療をお受けいただく必要がある場合は、極力無理な姿勢にならずリラックスして診療を受けて頂ければと思います。
通常治療中は仰向けになっていただきます。治療によっては30分~1時間程度かかる場合もありますので、同じ姿勢が少しでも苦しいと感じたり、ご気分が悪くなったりした場合は、我慢せず遠慮なくお声がけください。

少しでも安心してご来院いただけるように、またご不安を少しでも解消していただけるように「レントゲン」「麻酔」「薬」「治療する際に適した時期」についてお話しします。

レントゲン

歯科でむし歯の状態を確認する際にレントゲンをお撮りする場合があります。実は、普通に生活していても私たちは常に自然界(宇宙や空気、大地、食べ物)やテレビや電子レンジなどの電子機器から微量ながら放射線を受けています。
その放射線量は1年間で約2.1mSvです。
例えて言うなら、私たちは毎年、歯科用デンタルレントゲン撮影262枚分の放射量を浴びているということです。
胎児に影響が出る放射線のレベルは50mSvとされていて、歯科で換算すると、パノラマレントゲン写真(お口全体を撮影するもの)なら2500回以上、歯科用デンタルレントゲン写真(部分的な範囲のみの撮影)なら5000回以上という計算になります。
撮影する場所もお口に向けての照射で、もし妊娠していることに気づかないままお撮りしたとしても、まず影響はないと考えます。
さらに当院は従来のものと比べて約1/10の線量で撮影できる「デジタルレントゲン」を導入していますので、より安心していただけるかと思います。
妊娠中、または妊娠の可能性がある場合は念のため最大限配慮し、レントゲンの撮影を避けたり、必要最低限にとどめています。もしも撮影が必要な際は、防護衣も着用していただいてから撮影いたします。
金沢市寺町・川原けんこう歯科

麻酔

金沢市寺町・川原けんこう歯科
歯科で使用する麻酔は局所麻酔で、痛みを伴っている部分のみに効かせる麻酔です。通常の使用量では胎盤を通して赤ちゃんに影響を与えることも、母乳を通して赤ちゃんの体内へ届くということも考えにくいです。
むしろ痛みをガマンするストレスのほうが胎児への影響が大きいといわれているため、適切に麻酔を行い処置を行った方がいいといわれています。

金沢市寺町・川原けんこう歯科
妊娠中はできれば薬の服用は避けるべきといわれています。
もし以前こちらで処方したお薬がまだ残っていたとしても、ご自分の判断で絶対に服用されないでください。
こちらで症状をお聞きし、診査・診断し、処置をしたうえで痛みが強くやむなくお薬を服用しなくてはいけない場合は、母体や胎児に限りなく影響が少ない、安全性の高いお薬を処方します。
基本的に我慢できないほどの強い痛みがある方には、当院では日本産科婦人科学会の「産婦人科診療ガイドライン」に従い、消炎鎮痛剤のなかで安全性が高いとされるアセトアミノフェン(カロナール)を処方します。
海外でもアセトアミノフェンは妊娠のすべてのステージでも一般的に使用されるとしています。
おなかの赤ちゃんのために痛みをガマンしたいお気持ちもよくわかりますが、麻酔の項でお話ししたように大きな痛みをガマンするストレスの胎児への影響は大きいです。あまりひどい痛みであれば、早めに服用してください。
お薬でご不安があれば、かかりつけの産婦人科にご相談ください。

妊娠中は避けるべき治療

ホワイトニング

安全な薬剤を使用していますが、どのホワイトニングの薬剤も今現在胎児への影響が不明なため避けるべきといえます。

難症例の抜歯やインプラントなどの外科治療

確認のために何回かレントゲンを撮る必要があります。
術後感染を起こさないよう通常は抗生剤を処方しますが、胎児に影響する可能性があるため処方できません。
また治療中にストレスがかる可能性が高いため、避けるべきといえます。

歯科治療を受ける際の
ベストなタイミング

一般的にどの時期であっても通常の治療を受けることは可能ですが、妊娠中は日々体調も変化しやすく、個人差も多いのでご相談しながら治療を進めていきます。
あくまでも目安ととらえてください。

妊娠初期(~15週頃)

金沢市寺町・川原けんこう歯科
心身ともにデリケートな時期で、つわりによる体調の悪化や早期流産のリスクがあります。妊娠初期は体調が良好であれば、あまり負担のない範囲で歯石の除去や歯のクリーニングなどの治療を受けることは可能です。

妊娠中期(16週~)

金沢市寺町・川原けんこう歯科
体調が安定してくるこの時期の受診をおすすめします。
通常の歯科治療をより安心・安全に受けることができます。

妊娠後期(28週~)

金沢市寺町・川原けんこう歯科
仰向けの姿勢が母体に負担がかかりやすかったり、いつ陣痛が起こってもおかしくはありません。
妊娠初期・後期は無理せずゆったりと過ごしていただきたい時期です。
妊娠初期・後期はとくに、痛みがある場合も必要最小限の応急処置にとどめ、緊急性のない場合は延期し、安定期や産後落ち着いてから本格的に治療を進めていくという場合もあります。
お口の変化にご不安があったり、おなかの中の赤ちゃんのために妊娠中にできることなどお聞きしたいことがあればご相談だけでもお受けしますので、お気軽にご連絡ください。

授乳中のよくあるご質問

  • Q

    産後授乳中にいつから歯科治療は可能?

    • A

      授乳中であっても歯科治療は可能です。
      しかし産後すぐはお母さんの体力も落ちています。
      もしも歯にお痛みなどの症状があれば、通院できるくらいまで回復されてから早めに受診して頂けたらと思います。
      受診される際は必ず授乳中であることをお伝えください。

      金沢市寺町・川原けんこう歯科
  • Q

    授乳中のレントゲンは大丈夫?

    • A

      放射線による母乳への影響はほとんどないといわれています。当院は従来のものと比べて約1/10 の線量で撮影できる「デジタルレントゲン」を導入していますので、より安心していただけるかと思います。

      金沢市寺町・川原けんこう歯科
  • Q

    授乳中の歯科で処方されるお薬は大丈夫?

    • A

      歯科で主に処方されるお薬はボルタレンやロキソニンです。
      これらは厚生労働省事業として国立成育医療センター内に設置された「妊娠と薬情報センター」で母乳移行量を研究し、安全に使用できると公表されています。
      どうしても不安であれば、妊娠中にも安全に処方できるカロナール(アセトアミノフェン)は小児に対しても安全に使用できますので、ご希望の方はこちらを処方いたします。

      金沢市寺町・川原けんこう歯科
  • Q

    授乳中に麻酔をしても大丈夫?

    • A

      通常歯科で用いる局所麻酔薬の量は少なく、注射した部位で吸収され分解されるため、母乳に直接影響する心配はほとんどありません。通常通り授乳しても大丈夫です。
      どうしてもご不安であれば治療の前に授乳をしておいて、ピークの治療後2時間後を避け数時間おいてから授乳されるとよいと思います。

      金沢市寺町・川原けんこう歯科
赤ちゃんを連れて受診も可能で、バウンサーもありますので診療台のすぐそばまで入れます。子育て中のスタッフも数名おり、診察中はスタッフが赤ちゃんをみていますので、ご安心ください。