ブログ|金沢市寺町の歯科・歯医者|川原けんこう歯科

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6歳臼歯について

初に生える奥の永久歯 6才臼歯

「6才臼歯」って聞いたことありますか? 

永久歯の奥歯の中で、一番最初に顔を出す歯で、一生を通じてとても重要な歯です。今日はその「6才臼歯」についてご説明致します。

そもそも、歯にはそれぞれ役割があります。

前歯(中切歯・側切歯・犬歯)は食べ物を噛み切ったり引き裂いたりするのが得意で、奥歯(臼歯・大臼歯)はすりつぶすのが得意です。

役割が分かれているからこそ、いろんな食べ物を食べることができるんです。

前歯は嚙み切る

犬歯は引き裂く最

臼歯はすりつぶす

そのなかでも「6才臼歯」には、以下の特徴があります。

  • 歯の中でいちばん噛む力が強い歯、6歳臼歯。

成人男性では、その力はなんと60kgにもなるといわれています。この歯を1本失うだけで、噛む力は大幅にダウン。

10回噛めば砕けていたものが、20回噛まないと砕けなくなるともいわれています。たった1本でも、これだけ大きな差が出てしまうんです。

  • 歯並びや噛み合わせの要の歯

6才臼歯は、上下の歯が噛み合うときの位置を決める、いわば基準となる歯です。

きれいな歯並びになるか、出っ歯や受け口になるかは、この6才臼歯がどう生えてくるかに左右されます。

お口全体のバランスを決める、重要な歯なんです。

 

6才臼歯を守るために

生えたばかりの6才臼歯でまず気をつけたいのが、むし歯です。むし歯の原因はプラーク(細菌の塊)なので、いかに溜めないかがポイントになります。

ただ、6才臼歯のブラッシングはちょっとコツがいる歯。ポイントをしっかり押さえて、むし歯から守っていきましょう。

<ポイント1>

6才臼歯は、プラークが溜まりやすい歯だと知っておこう

生えたばかりの6才臼歯は、ほかの歯よりもプラークが溜まりやすい歯です。原因はおもに3つあります⚠️

①歯が生えている途中は、歯ぐきが歯の一部を覆っている状態が続きます。その隙間はブラシが届きにくく、プラークが溜まりやすい場所になります。

 

 

 

 

 

②乳歯と違い、永久歯は噛み合わせの面の溝が深いのが特徴。その凸凹にプラークが溜まりやすくなっています。

 

 

 

 

 

 

③隣の乳歯との間に段差がある。生えたての6才臼歯と隣の乳歯の高さは微妙に違うため、そこに段差が生まれます。この段差もプラークが溜まりやすいポイントです。

<ポイント2> 

道具を上手に使おう 

  • 6才臼歯は、先ほど紹介したようにプラークが溜まりやすい特徴があり、乳歯用の毛の短い歯ブラシでは汚れが落ちにくいです。ワンタフトブラシは毛束がひとつにまとまっているので、ピンポイントで汚れをかき出すことができます 。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 歯がまだ歯ぐきから完全に出ていない時期は、かたい毛のブラシが歯ぐきに当たって痛みが出ることがあります。無理にかたいブラシを使わず、やわらかい毛のものを選んでおくのが安心です。歯ぐきから歯が完全に顔を出したら、そのタイミングでかたい毛のブラシに替えましょう。 

<ポイント3>

 就寝前に仕上げ磨きをしよう

  • 6才臼歯はみがきにくい歯なので、夜寝る前は親御さんが仕上げみがきをしてあげましょう。 ただ、自分の歯は自分で守るという意識を育てることも大切です。小学3年生ごろからは、まず本人にみがいてもらい、親御さんはみがき残しがないかチェックする役に回りましょう。 
  • 永久歯がすべて生えそろうのは18才ごろ。仕上げみがきのチェックは、12才ごろまでは続けることをおすすめします。 

 

 

 

 

 

 

仕上げ磨きについて

<ポイント4>

フッ素配合の歯みがき剤を使おう

  • むし歯予防の基本といえば、フッ素配合の歯みがき剤です。歯質を強くする効果があり、6才臼歯に限らず、歯がある方は全員使うことをおすすめします。
  • ただし、年齢によって適切なフッ素濃度と使用量が異なります。

正しく使うことが大切です。

3歳〜5歳 歯ブラシに5mm程度つけて使用。フッ素濃度1000ppm程度の製品が推奨されています。

6歳以上 フッ素濃度1500ppm程度の製品が推奨されています。

歯磨き粉の効果をうまく引き出そう!

<ポイント5>

乳歯の約1cm奥まで歯ブラシを入れる。

お子さんにも伝えておこう

  • 6歳臼歯は乳歯の奥に生えてきます。生えた直後は、本人も気づきにくいです。
  • お子さんには「奥に大人の歯が生えてきているから、歯ブラシをしっかり奥まで入れてみがこうね」と、声をかけてあげましょう。 

 

乳歯と違って、永久歯は一度失ったら二度と生えてきません。だからこそ、毎日のセルフケアと歯医者さんへの定期的な受診が大切です。

お家でのていねいな歯みがきと、定期健診を組み合わせて、大切な歯をずっと守っていきましょう。 

歯のメンテナンス

 

参考文献:Nico  2024年11月号 

 

川原けんこう歯科医院   歯科衛生士  藤田

住所 〒921-8033 石川県金沢市寺町1丁目6-38

電話番号 076-241-2250

 

MRCを始めた方へ:よくある質問Q&A 10選

 

みなさんこんにちは。MRC矯正連載第十二回は

MRCを始めた方へ:よくある質問Q&A 10選 についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

お子さんの歯並びやお口の癖を整えるために「MRC矯正(筋機能矯正)」をスタートされた皆さん、ようこそ!
MRC治療は、歯並びを正しい位置に誘導するだけでなく、正しい呼吸・舌の位置・口の使い方を身につけるトレーニングも組み合わせた治療です。
今回は、通院を始めた方からよくある質問を10項目にまとめました。
不安を解消しながら、前向きに取り組んでいきましょう🌿

 

 

Q1. MRCってどんな治療ですか?

歯並びを悪くする“原因”にアプローチする治療です。
MRC(Myofunctional Research Co.)矯正は、口呼吸・舌の位置・唇や頬の筋肉の使い方などを整えて、
自然な顎の成長と歯並びを促す治療です。
マウスピース型の装置と、筋肉を鍛えるトレーニングを組み合わせて行います。

 

MRC矯正とは

 

 

Q2. どんな子に向いていますか?

お口の癖や口呼吸のあるお子さんにおすすめです。
・お口がポカンと開いている
・いびきをかく、口呼吸が多い
・舌を出す・指しゃぶりの癖がある
・歯並びがガタガタしてきた
このような症状があるお子さんに特に向いています。
顎の成長期(5〜10歳頃)に始めると、より良い結果が得られやすいです。

 

 

Q3. 治療期間はどのくらい?

平均2〜3年。焦らず、習慣を育てていくことが大切です。
成長とともに正しい機能を身につける治療のため、短期間で終わるものではありません。
焦らずコツコツ続けることで、きれいな歯並びと健康的な呼吸が自然に身につきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q4. トレーニングは毎日必要?

毎日の積み重ねが成功のカギです。
マウスピースの使用目安は、

  • 日中:1時間装着
  • 夜間:寝るときも装着
    さらに、舌の位置や鼻呼吸、口を閉じる練習などを毎日続けることで定着します。
    ご家族の声かけやサポートが、お子さんのやる気につながります✨

 

Q5. 装置が痛い・違和感があるときは?

→ 2〜3日で慣れることが多いですが、無理は禁物です。
最初はきつく感じることがありますが、多くの場合はすぐに慣れます。
もし痛みが続く・傷ができた・装置が変形した場合は、無理せず医院にご相談ください。
装置の調整や交換で解決できることがほとんどです。

 

 

Q6. 通院のペースは?

→ 1か月に1回。おうちの練習状況もチェックします。
通院では装置の状態やトレーニングの進み具合を確認します。
「おうちでの練習」が何より大切なので、医院でのチェックはその振り返りの時間でもあります。

 

 

Q7. MRC治療が終わったあと、戻ることはありますか?

習慣が身につけば、戻ることはほとんどありません。
MRCは「歯を動かす治療」ではなく「悪い癖を直す治療」です。口呼吸や頬杖などの癖が再発しないよう、正しい姿勢・呼吸・舌の位置を意識し続けることが大切です。

 

 

Q8. 効果を高めるコツはありますか?

日常生活の中で「正しい使い方」を意識すること。
① 毎日のトレーニングを欠かさない
② 鼻で呼吸する
③ 食事中はよく噛む
④ 姿勢を正しく(背筋を伸ばす)
⑤ 家族みんなで応援する
この5つを意識するだけで、治療の効果はぐっと高まります🌈

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q9. 他の矯正治療(ワイヤーなど)とはどう違うの?

歯を動かすのではなく、“原因を直す”のがMRCです。
一般的なワイヤー矯正は歯を並べる治療ですが、MRCは「歯並びを悪くした原因」に働きかけます。
成長期に行うことで、呼吸や姿勢の改善にもつながり、将来ワイヤー治療が必要になっても短期間で済むケースもあります。

 

 

Q10. 家で気をつけることはありますか?

毎日の生活習慣が“治療の一部”になります。
✔ 口を閉じて鼻で呼吸
✔ 頬杖をつかない
✔ 姿勢をまっすぐに
✔ 固いものをよく噛む
✔ スマホ・ゲームは長時間しすぎない(前かがみ姿勢はNG)
これらはすべて、MRCの効果を高めるサポートになります。

 

 

 

 

まとめ

MRC矯正は、歯並びを整えるだけでなく「お口の使い方」を育てる治療です。
時間はかかりますが、毎日の積み重ねが未来の笑顔を作ります🌿

今日も一歩ずつ、“きれいな歯並びと正しい呼吸”を育てていきましょう。
一緒に頑張っていきましょうね😊

それ以外で質問などがありましたら、いつでもお尋ねください🦷

 

 

 

矯正HP

 

 

 

 

 

 

ご予約はこちらから

 

川原けんこう歯科医院 歯科衛生士 浦

住所

〒921-8033

石川県 金沢市 寺町1―6―38

 

電話番号076-241-2250

マイオブレース リーディングフェイスセミナー

マイオブレース勉強会に参加して感じた「これからの矯正治療」の本質

〜歯を並べるだけではなく、“呼吸”と“成長”を診る時代へ〜

先日、静岡県にて、マイオブレースに関する勉強会に参加してきました。

尊敬する塩田先生のセミナーです。

私だけでなく当院のエデュケーターとともに参加してきました。
今回のセミナーは、単なる矯正治療のテクニックを学ぶ場ではなく、「これからの小児矯正は何を目的に行うべきなのか?」という、非常に本質的なテーマに触れる内容でした。

従来の矯正治療は、「歯並びを整えること」に焦点が当たりやすい傾向があります。もちろん、歯列をきれいに整えることは重要です。しかし今回の勉強会では、それだけでは根本的な解決にならないケースが多いこと、そして不正咬合の背景には“呼吸”や“口腔習癖”が大きく関わっていることが繰り返し語られていました。

特に印象的だったのは、

「歯並びは結果であり、原因ではない」

という考え方です。

不正咬合の背景にある「口呼吸」

今回のセミナーでは、不正咬合の根本原因として「口呼吸」が非常に重要視されていました。

口呼吸は単に“口が開いている癖”ではありません。
慢性的な口呼吸は、顔貌、姿勢、筋肉の使い方、顎の成長方向にまで影響を与えると言われています。

例えば、

  • 目の下のクマ
  • 面長な顔立ち
  • 鼻の下が長い
  • 下顎が後退して見える
  • 唇周囲のシワ
  • ぽかん口
  • 猫背姿勢

こうした特徴が、口呼吸をしている子どもたちに多く見られるという話がありました。

実際、私たち歯科医療従事者は「歯」だけを見るのではなく、顔全体、姿勢、呼吸の状態、食べ方、飲み込み方などを含めて、子どもの成長発育を診る必要があります。

つまり、矯正治療は単なる「歯の移動」ではなく、

“子どもの成長そのものに関わる医療”

なのだと改めて感じました。

「歯を見る」のではなく、「子ども全体を見る」

今回のセミナーで繰り返し語られていたのが、

「歯だけを見てはいけない」

という塩田先生の言葉でした。

もちろん、レントゲンやセファロ分析などの数値的評価は重要です。
しかし、それだけでは見えない部分があります。

例えば、

  • どんな呼吸をしているのか
  • 普段、口は閉じているのか
  • 舌はどこにあるのか
  • 食事はよく噛めているのか
  • 姿勢はどうか
  • 睡眠の質はどうか
  • 集中力に問題はないか

など、生活背景そのものが診断材料になります。

これは非常に共感できる内容でした。

歯並びは、日々の生活習慣や筋機能、呼吸機能の積み重ねによって形成されます。
つまり、歯並びだけを治しても、原因となる習慣が残っていれば、後戻りや新たな問題が起きる可能性があります。

だからこそ、

「なぜその歯並びになったのか?」

を考えることが大切なのだと、改めて実感しました。

成長期だからこそできる「自然な成長誘導」

今回の勉強会では、「自然成長誘導」という考え方も大きなテーマでした。

子どもの成長期には、顎や顔面骨が大きく発育します。
特に5歳〜15歳頃までは、呼吸や舌の位置、口周りの筋肉の使い方によって、顎の成長方向が大きく左右される時期だと言われています。

つまり、この時期に、

  • 鼻呼吸
  • 正しい舌位
  • 正しい飲み込み
  • 口唇閉鎖

を身につけることで、顎が本来あるべき方向へ成長しやすくなるのです。

マイオブレース治療は、単に装置で歯を動かすことを目的としているわけではありません。

  • 呼吸
  • 口周りの筋肉
  • 飲み込み
  • 姿勢

などを総合的に改善し、「正しい成長環境」を作ることを重視しています。

これが従来型の矯正治療との大きな違いだと感じました。

「鼻呼吸」が子どもの未来を変える

今回特に印象的だったのは、“呼吸”の重要性です。

人は1日に何千回も呼吸をしています。
つまり、呼吸は24時間、成長に影響を与え続けています。

もし、その呼吸が口呼吸であれば、

  • 舌が下がる
  • 上顎が狭くなる
  • 下顎が後退する
  • 歯並びが悪くなる
  • 気道が狭くなる

といった悪循環につながる可能性があります。

逆に、鼻呼吸が安定すると、

  • 舌が正しい位置に収まる
  • 上顎が正常に発育しやすくなる
  • 顔貌バランスが整いやすい
  • 睡眠の質向上
  • 集中力改善

など、多くの良い影響が期待できます。

歯並びだけでなく、全身の健康や成長発育にも関わるため、鼻呼吸の重要性を保護者の方へ丁寧にお伝えしていく必要があると感じました。

子どものやる気を引き出すことの大切さ

また、技術面だけでなく、患者さんとの関わり方についても多く学びがありました。

特に印象に残ったのは、

「子どもにとって一番好きなお姉さんになりなさい」

という言葉です。

子どもの矯正治療は、装置だけでは成功しません。

  • 毎日のトレーニング
  • 鼻呼吸の意識
  • 口を閉じる習慣
  • 正しい姿勢

など、日常生活の積み重ねが非常に重要になります。

だからこそ、

「この人の言うことなら頑張りたい」

と思ってもらえる信頼関係が大切なのだと感じました。

単に「やってね」と指導するだけではなく、

  • 好きなスポーツの話
  • 学校の話
  • 趣味の話

などを通じて、子ども自身のモチベーションを引き出すことの重要性を改めて学びました。

当院が大切にしていること

川原けんこう歯科医院でも、以前からマイオブレースを通じて、

  • 鼻呼吸
  • 舌の正しい位置
  • 口腔習癖改善
  • 成長発育へのアプローチ

を大切にしてきました。

今回の勉強会を通じて、その重要性をさらに再認識するとともに、私たち自身もより深く学び続けなければならないと感じています。

歯並びは単なる見た目の問題ではありません。

  • 呼吸
  • 睡眠
  • 姿勢
  • 集中力
  • 顔貌
  • 健康

など、子どもの将来全体に関わる可能性があります。

だからこそ、私たちは「歯を並べること」だけを目的にするのではなく、

“なぜその歯並びになったのか”

を考え、根本原因へアプローチする医療を大切にしていきたいと思っています。

最後に

今回の勉強会を通じて改めて感じたのは、矯正治療は単なる“歯科治療”ではなく、“成長を支える医療”であるということです。

子どもの成長にはタイミングがあります。
特に成長期は、一生に一度しかありません。

その大切な時期に、

  • 正しい呼吸
  • 正しい舌位
  • 正しい筋機能

を身につけることは、将来の健康に大きな意味を持つ可能性があります。

今後も当院では、学びを深めながら、子どもたちの健やかな成長をサポートできる歯科医療を目指していきたいと思います。

ちなみにこの口腔内写真は私の長男の口腔内写真ですが、本当に健やかに育ったなぁ~と喜んでいます。

筋機能矯正と正しい呼吸と睡眠、機能が健康な未来を切り開くとつくづく実感しています。

 

 

 

 

 

 

マイオブレース勉強会 『歯並び』と『健康』

「歯を並べる矯正」から「成長を導く矯正」へ

 

 

〜Myobrace治療が目指す、本当の意味での“子どもの成長サポート”〜

院長の川原賢功です。先日、スタッフとMyobrace(マイオブレース)治療に関するセミナーに参加してまいりました。講師の先生は福岡県でご開業の岡本高太郎先生。九州歯科大学の後輩ですが、私にとって人間的に尊敬できる素晴らしい人格の先生です。

今回のセミナーでは、単に歯を機械的に並べる矯正ではなく、
「なぜ歯並びが悪くなるのか?」
「子どもの顔や顎は、どのように成長していくのか?」
という“根本原因”に焦点を当てた内容が数多く紹介されていました。

 

もちろん歯を整えることは大切です。
しかし本来、歯並びは「結果」であり、その背景には、

  • 呼吸
  • 舌の位置
  • 飲み込み方
  • 姿勢
  • 筋肉の使い方
  • 睡眠
  • 生活習慣

など、さまざまな機能が関係しています。

つまり、歯並びだけを見ていても、本当の原因は解決しない場合があるのです。

顔の成長は「機能」によって決まる

子どもの顎や顔は、生まれつきだけで決まるわけではありません。

実は、

  • 正しく鼻で呼吸できているか
  • 舌が上顎についているか
  • 唇が閉じられているか

といった日常の機能刺激が、骨の成長に大きな影響を与えています。

例えば、鼻呼吸ができている子どもは、舌が自然に上顎に収まりやすくなります。
すると、舌の力が上顎を適切に支え、顎が前方へ健やかに成長しやすくなります。

一方、口呼吸が続くと、

  • 唇が開く
  • 舌が下がる
  • 飲み込む時に口周囲へ余計な力が入る
  • 頭が前に出る

などの代償動作が起こります。

その結果、顔全体が「下方向」に成長しやすくなり、

  • 歯並びの乱れ
  • 出っ歯
  • 叢生(ガタガタ)
  • 開咬
  • 面長傾向
  • 気道の狭さ

などにつながっていくことがあります。

今回のセミナーでは、こうした状態を「ダウングロース(下方成長)」という概念で説明していました。

習慣は“脳”に記憶される

非常に印象的だったのが、「習慣は脳の神経回路によって固定される」という話でした。

私たちの脳は、同じ動作を繰り返すことで、その情報を“自動化”していきます。

つまり、

  • 口呼吸
  • 低い舌の位置
  • 唇を開ける癖

なども、長期間続くことで“脳の習慣”になってしまうのです。

そのため、単純に「口を閉じてね」と伝えるだけでは改善が難しいケースもあります。

Myobrace治療では、

  • 鼻呼吸
  • 正しい舌位
  • 正しい飲み込み
  • 唇を閉じる習慣

を、毎日のアクティビティによって反復練習します。

これは単なる筋トレではなく、
“脳の習慣を書き換える治療”
とも言える非常に重要なアプローチです。

Myobrace治療で大切なのは「子どもの主体性」

セミナーの中で繰り返し強調されていたのが、

「治療の主役は子ども本人である」

という点でした。

Myobraceは、ワイヤー矯正のように“装置を付ければ自動的に治る”治療ではありません。

  • 日中1時間の装着
  • 夜間装着
  • 呼吸や舌のトレーニング
  • 姿勢改善

など、子ども自身の協力が非常に大切になります。

だからこそ当院でも、初回カウンセリングでは必ずお子さん本人にも分かる言葉で説明を行っています。

「なぜ歯並びが悪くなるのか」
「なぜ鼻呼吸が大切なのか」
「なぜ舌の位置が重要なのか」

を理解してもらうことで、治療への主体性が大きく変わってくるからです。

また、保護者の皆さまのサポートも非常に重要です。

実際、子どもは保護者の生活習慣や呼吸パターンを無意識に真似する傾向があります。

そのため、ご家庭全体で、

  • 鼻呼吸を意識する
  • 姿勢を整える
  • 口を閉じる習慣を作る

ことが、治療成功への大きな鍵となります。

 

顔貌(顔つき)は体からのサイン

今回のセミナーでは、顔貌診断についても多く学びました。

例えば、

  • 口が常に開いている
  • 目の下にクマがある
  • 下顎が後退している
  • 顔が縦長
  • 猫背
  • 頭が前に出ている

こうした所見は、単なる見た目の問題ではなく、

  • 呼吸
  • 舌機能
  • 睡眠
  • 姿勢
  • 顎顔面の成長

などの不調和を反映している可能性があります。

つまり、顔つきは「体からのメッセージ」でもあるのです。

だからこそ、歯だけを見るのではなく、

  • 呼吸
  • 姿勢
  • 筋機能
  • 生活習慣

まで含めて総合的に評価することが重要だと、改めて感じました。

 

拡大装置(BWS)の考え方

今回のセミナーでは、BWSという拡大装置についても詳しく学びました。

一般的に「拡大装置」というと、横に広げるイメージを持たれることが多いですが、BWSは単なる側方拡大ではなく、

「上顎を前方へ成長誘導する」

という考え方を重視しています。

特に上顎の成長不足がある場合、適切な時期に前方成長を促すことで、

  • 歯が並ぶスペース確保
  • 鼻呼吸しやすい気道形成
  • 顔貌改善

などにつながる可能性があります。

もちろん、装置だけで治るわけではありません。

Myobraceによる機能改善と組み合わせることで、初めて本来の力を発揮するという点が非常に重要でした。

「歯並び」だけではなく、「健康」を見る

今回のセミナーを通して改めて感じたのは、

「歯並びは、子どもの健康状態を映し出す一部である」

ということです。

歯並びだけを整えるのではなく、

  • 正しく呼吸できる
  • しっかり鼻呼吸できる
  • 舌が正しい位置にある
  • 良い姿勢を保てる
  • 睡眠の質が良い

そうした“土台”を整えることが、子どもの健やかな成長につながるのだと感じました。

当院でも今後さらに、

  • 鼻呼吸指導
  • 姿勢指導
  • MFT(口腔筋機能療法)
  • Myobrace治療
  • 保護者教育

を充実させながら、単なる「歯並びの改善」ではなく、

「子どもの未来の健康づくり」

につながる医療を目指していきたいと思います。

お子さんの

  • 歯並び
  • 口呼吸
  • いびき
  • 姿勢
  • お口ぽかん
  • 食べ方
  • 飲み込み方

などで気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

マイオブレース 子どもの歯並びと健康な未来

不正咬合の本当の原因とは?〜講演会で得た視点〜

歯科医師の川原賢功です。

先日、「不正咬合の原因・診断・治療」に関する講演会に参加してきました。今回の講義は、従来の矯正歯科の常識に一石を投じる非常に示唆に富んだ内容であり、今後の診療にも大きく影響する学びとなりました。

講師には、Dr.John Flutterが登壇され、「不正咬合は本当に遺伝なのか?」という根本的な問いから講義がスタートしました。

 

 

不正咬合の原因は「遺伝」ではなく「環境」

現在、日本の13歳児の約80〜90%に不正咬合が見られると言われています。しかし今回の講義で強調されていたのは、その多くが遺伝ではなく「環境要因」であるという点です。

特に重要なのが
口呼吸・舌の位置・姿勢といった「口腔姿勢(オーラルポスチャー)」です。

過去200〜300年で急激に不正咬合が増えた背景には、
・柔らかい食事の増加
・生活習慣の変化
・姿勢の悪化
などがあり、これらが顎の発育に大きな影響を与えていると考えられています。

つまり、「歯並びの問題」は単なる歯の問題ではなく、生活習慣の結果であるということです。

顎の成長は「呼吸」と「舌」で決まる

講義の中で最も印象的だったのは、「良い口腔姿勢」の重要性です。

理想的な状態とは以下の4つです
・唇を閉じる
・奥歯を軽く合わせる
・舌全体を上顎につける
・鼻で呼吸する

この状態が保たれることで、顎は本来の方向、つまり「前方」へと成長していきます。

一方で口呼吸になるとどうなるか。
舌は下に落ち、上顎の成長が抑制され、結果として顎全体が「後下方」に成長してしまいます。

これが
・出っ歯
・ガタガタの歯並び
・顔貌の後退
といった問題につながります。

さらに興味深かったのは、「歯ぎしりはストレスではなく呼吸の問題である」という考え方です。これは日常臨床でも非常に重要な視点だと感じました。

 

新しい概念「クラス4不正咬合」

今回の講義では、「クラス4不正咬合」という概念も紹介されました。

これは、単なる上下顎のズレではなく
頭蓋に対して上下顎が共に後退している状態を指します。

従来の分類では説明しきれなかった症例を理解するうえで、非常に有用な考え方です。

また、クロスバイトやオーバージェットの多くも、実は下顎ではなく
「上顎の位置異常」が原因であるケースが多いという点も重要なポイントでした。

診断がすべてを決める

講義の中で何度も繰り返された言葉があります。

「診断できないことは、治療もできない」

不正咬合を「歯の問題」としてだけ捉えるのではなく、
・顔貌
・呼吸
・舌の位置
・筋機能
といった全体像から診断することの重要性を改めて認識しました。

例えば
・目の下のクマ
・口がポカンと開いている
・頤筋の緊張
などは、すべて重要な診断サインになります。

 

マイオブレースによる早期介入の重要性

当院でも力を入れているマイオブレース治療ですが、今回の講義でその本質を再確認しました。

マイオブレースは歯を動かす装置ではなく、
**正しい口腔習慣を身につけるための「教育ツール」**です。

舌の位置を改善し、口を閉じる習慣を作り、鼻呼吸へ導くことで
顎の成長そのものを正しい方向へ導きます。

特に小児期においては、
「後戻りしない治療」
「顔貌そのものを改善する治療」
が可能になる点が大きな価値です。

これからの歯科医療に必要な視点

今回の講義を通じて感じたのは、現代医療の課題です。

現在の医療は
・外科
・薬物療法
に偏りがちであり、「予防」や「習慣改善」が軽視されている側面があります。

しかし、口腔姿勢は薬では治りません。
患者さん自身の意識と習慣がすべてです。

だからこそ、私たち歯科医院が
「教育の場」になる必要があると強く感じました。

まとめ 〜地域の子どもたちの未来のために〜

今回の講義を通じて、不正咬合に対する考え方が大きく変わりました。

歯並びは結果であり、原因は
呼吸・舌・姿勢という生活習慣です。

そしてその改善は、
単に見た目を整えるだけでなく
・全身の健康
・集中力
・睡眠の質
などにも関わってきます。

川原けんこう歯科医院では、これからも
・正しい診断
・早期介入
・習慣改善
を軸に、「根本から治す医療」を提供していきます。

お子さまの歯並びや口呼吸が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
未来の健康は、今の習慣から変えていくことができます。

姿勢・呼吸・睡眠も関係する?MRCがめざす“全身のバランス”

 

みなさんこんにちは。MRC矯正連載第八回は

姿勢・呼吸・睡眠も関係する?MRCがめざす“全身のバランス” についてです。

🦷目次

  1. 歯並びだけじゃない、MRCの大切な考え方
  2. 姿勢とのつながり
  3. 呼吸の習慣をととのえる
  4. 睡眠との関係
  5. 成長期のからだづくりをサポート
  6. お口から全身の健康へ

 

 

 

①歯並びだけじゃない、MRCの大切な考え方

「MRC矯正って、歯をきれいにする治療ですよね?」
そう思う方が多いと思います。

でも実は、MRCは“お口の使い方”や“呼吸のしかた”を整えていく治療なのです。
歯を無理やり動かすのではなく、
舌・くちびる・頬の筋肉のバランスを整えながら、自然に歯が並びやすい環境をつくっていきます。

そして、この「お口の使い方」は、実は体の姿勢や呼吸、眠りの質にも関係しています。

 

 

MRC矯正

 

 

 

 

 

 

 

② 姿勢とのつながり

お口がポカンと開いたままになると、頭が前に出て背中が丸くなりやすくなります。
また、舌の力が弱いと下あごが後ろに下がり、首や肩のバランスにも影響することがあります。

MRCでは、

  • 舌を上あごの正しい位置に置く
  • 鼻で呼吸する
  • 口を自然に閉じる
    といった基本をトレーニングしていきます。

これらが整ってくると、あごの位置や体のバランスも安定しやすくなるといわれています。正しく使えていないと、他の場所に力がかかってしまうなどバランスが崩れてしまいます。
「姿勢が良くなることを目的にした治療」ではありませんが、
お口の機能を整えることで、体を自然に使いやすくなるサポートになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お口ぽかんについて

 

 

 

 

 

 

 

③ 呼吸の習慣をととのえる

お口で呼吸する「口呼吸」が続くと、
口の中が乾きやすくなり、むし歯や喉のトラブルが起きやすくなります。

MRCでは「鼻で呼吸する練習」を大切にしています。
鼻呼吸をすると、空気があたたかく・しっとりして肺に届くので、体にもやさしいです。

また、鼻呼吸ができるようになると、呼吸が落ち着き、リラックスしやすい状態をつくることにもつながります。
「お口を閉じる」「鼻で呼吸する」――この小さな習慣が、体全体の健康にも関係しているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④睡眠との関係

「口を開けて寝ている」「いびきをかく」などのサインは、
舌が下がって気道(空気の通り道)がせまくなっていることと関係する場合があります。

MRCでは、舌や口の周りの筋肉を正しく使う練習を通して、
呼吸がしやすい状態を目指します。

これによって、より安定した呼吸や眠りのサポートになることもあります。
ただし、睡眠は生活習慣や成長の個人差も大きいため、
「MRCで必ず眠りが深くなる」というものではありません。

お口の環境を整えることが、
呼吸や眠りの質を支える“土台づくり”になると考えると分かりやすいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤ 成長期のからだづくりをサポート

子どもの成長期は、骨や筋肉、呼吸の機能が発達する大切な時期です。
この時期にお口の使い方を整えると、
顔やあごの発達、歯並びの安定にも良い影響を与えやすくなります。

MRCのトレーニングを通して「正しい筋肉の使い方」「鼻呼吸の習慣」が身につくと、
お口だけでなく、体全体が自然なバランスを保ちやすくなります。

 

 

 

 

⑥ お口から全身の健康へ

MRCは、歯並びだけの治療というよりも、
体の機能も一緒に整えていく治療です。

正しい呼吸や姿勢が身につくことで、
歯並びの改善だけでなく、将来の健康づくりにもつながっていきます。

歯並びが整うことで、笑顔がふえる。
お口の使い方が整うことで、体がラクになる。

そんな“全身のバランス”を育てるのが、MRCのめざす治療です🌿

すぐに変化が出るものではありませんが、日々のトレーニングや通院を通して、少しずつお子さん自身の力が育っていく過程を見守ることができます。

 

歯並びの先にある「健やかな体と笑顔」のために、私たちは一人ひとりに寄り添いながらサポートしていきます🌸

 

これから一緒に、少しずつ頑張っていきましょうね😊

 

 

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実際にどんなマウスピースや装置を使うの?

 

みなさんこんにちは。MRC矯正連載第七回は

実際にどんなマウスピースを使うの?です。

 

 

「MRC矯正ってどんな装置を使うの?」と気になっている方へ。
今回はMRC矯正でどのような装置を使用しているのか紹介していきます。

 

 

MRC矯正では、お口の筋肉や呼吸の使い方を整えるための専用マウスピースを使います。
見た目はシンプルな装置ですが、中には舌や唇・頬の動きを整えるための工夫がたくさん。

今回は、実際によく使われる装置の種類や特徴をわかりやすく紹介します。

 

目次

  • MRC矯正とは?
  • MRC装置の基本構造
  • MRCで使う装置について
  • まとめ

🌿 MRC矯正とは?

  1. MRC矯正とは?まずは簡単におさらい

MRC矯正は、ワイヤーで歯を強制的に動かす矯正とは違い、
「歯並びが悪くなる原因(癖・機能)」を改善する治療です。

特に次のような癖があるお子さんに効果的です。

  • 口呼吸
  • お口ポカン
  • 舌が下がっている
  • くちゃくちゃ食べ
  • 猫背・頭が前に出ている
  • 唇を閉じるのが苦手
  • 指しゃぶりなどの悪習癖

これらの癖が続くと、あごの成長バランスが崩れ、
歯が並ぶスペースが足りなくなり、歯並びが乱れてしまいます。

MRC矯正では、筋肉を整え、正しい機能を獲得することで、自然な成長を引き出すことが目的です。

 

🩵 MRC装置の基本構造

マイオブレース(Myobrace)に代表されるMRC装置には、次のような仕組みがあります。

  • 舌を正しい位置に導く タンタグ(舌ガイド)
  • 唇の筋肉を鍛える リップバンパー
  • 顎の成長を助ける 歯列アーチサポート
  • 柔らかく衛生的な 医療用シリコン素材

これらが一体となり、歯を動かす前に“正しいお口の使い方”を身につける助けになります。

 

🎵MRCで使う装置について

  • マイオブレース

MRC矯正の中心となるマウスピース型の装置
柔らかい素材でできており、無理に歯を動かすのではなく
舌・唇・呼吸の改善をサポートする目的で使われます。

寝ている時と、日中1時間ほど装着します。

主な役割

  • 舌の正しい位置(スポット)を覚える
  • 口呼吸 → 鼻呼吸へ誘導
  • 唇を閉じる力(口輪筋)を整える
  • あごの成長を正しい方向へ導く
  • 歯が並ぶスペースを確保しやすくする

マイオブレースは複数の“シリーズ”があり、
年齢や癖の種類に合わせて使い分けます。

例)マイオブレースの種類

  • Jシリーズ:3〜5歳の小さなお子さん
  • Kシリーズ:6〜10歳
  • Tシリーズ:永久歯が混在している時期
  • I/Bシリーズ:歯並びが大きく乱れている場合

“歯並びを整える”というより
「整う土台をつくる装置」と言うほうが近いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⚙️ ② BWS(Biobloc Wire System)

MRCの考え方をベースにした、ワイヤー併用型の筋機能装置です。
シリコン製のマウスピースだけでは補いきれないケースに使用され、

  • 顎の幅を広げる
  • 舌の位置を正しい位置に誘導する
  • 上顎の発育をサポートする
    といった機能があります。

MRCのマウスピースでトレーニングを行いながら、
BWSで骨格的なバランスを整えることで、より確実な改善を目指します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🧩 ③バイオブロック(Bioblock)

英国発の装置で、MRCと同じく「正しい呼吸と舌の位置」を重視した治療に用いられます。
固定式の装置を使って上顎を前方に誘導し、
顔の成長方向を整えるのが特徴です。

  • 下がっている上顎を前方へ誘導
  • 鼻呼吸をしやすくする
  • 顎の成長バランスを整える

MRCトレーニングと組み合わせることで、より安定した骨格・筋機能の成長が期待できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

💬特別シリーズ(TMJ・Snoreなど)

MRCには、特定の症状に対応するシリーズもあります。

  • TMJ(顎関節症)用:顎関節の負担を軽減
  • Snore(いびき・口呼吸改善)用:呼吸経路の改善
    子どもから大人まで幅広く応用できます。

🌿 まとめ

MRC矯正で使う装置は、歯を動かすことよりも
「正しいお口の使い方を育てること」を目的としています。

BWS

→ お口ポカン・舌の位置・鼻呼吸の“基礎作り”

マイオブレース

→ 舌・唇・呼吸を整え、自然な成長で歯が並ぶスペースを確保

バイオブロック

→ 骨格の成長を誘導し、歯が並ぶ土台を大きく改善

この3つをうまく組み合わせることで、
“歯を無理に動かす矯正”ではなく
“原因を改善し、正しく育つ矯正”が可能になります。

歯並びの悩みは、お子さんの成長と深く関わっています。
どの装置が必要かは、精密な診査とお子さんの癖の評価がとても大切です。

 

 

 

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川原けんこう歯科医院 歯科衛生士 白藤

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「MRCと普通の矯正、どう違うの?」

みなさんこんにちは。MRC矯正連載第六回は

MRC矯正と普通の矯正の違いについてです。

 

「子どもの歯並びが気になるけど、まだ早いのかな?」
「ワイヤーをつける矯正とは違うと聞いたけど、MRCって何が違うの?」

最近、「MRC矯正」や「マイオブレース矯正」という言葉を耳にする方が増えています。
どちらも歯並びをきれいにするための治療ですが、目的・方法・タイミングが大きく異なります。
今回は、MRC矯正と一般的な矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)との違いをわかりやすくご紹介します。

目次

  • MRC矯正とは?
  • 普通の矯正は?
  • MRC矯正と普通の矯正の違いまとめ
  • たとえるなら…
  • MRC矯正に向いているのはお子さん
  • ワイヤー矯正が適しているケース
  • まとめ

🌿 MRC矯正とは?

MRC矯正は、オーストラリアのMyofunctional Research Co.という会社が開発した

「筋機能矯正(Myofunctional Orthodontics)」の一種です。

歯並びが悪くなる原因は、「遺伝」だけではありません。
実は、

  • 口呼吸
  • 舌の位置の悪さ
  • 頬や唇の筋肉のバランス
  • 姿勢や飲み込み方のクセ

といったお口周りの筋肉の使い方(口腔習癖)が大きく関係しています。

MRC矯正ではこの「筋機能のアンバランス」を整えて、

歯並びが自然にきれいに育つ環境をつくることを目的としています。

普通の矯正(ワイヤー・マウスピース矯正)とは?

一方、一般的な矯正治療(いわゆる「歯列矯正」)は、

歯に力を加えて「歯を動かす」治療です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラケット(ワイヤー)や透明のマウスピース(インビザラインなど)を使い、
歯を正しい位置に並べ直します。
主に永久歯が生え揃ってから(10〜12歳以降〜成人)行われることが多く、
歯そのものの位置を精密にコントロールできるのが特徴です。

 

 

 

 

🔍 MRC矯正と普通の矯正の違いまとめ

比較項目 MRC矯正 一般的な矯正(ワイヤー・マウスピース)
目的 筋肉・呼吸・舌の使い方を整える 歯を動かして並べ直す
対象年齢 5〜10歳くらい(乳歯〜混合歯列期) 10歳〜成人(永久歯列期)
装置 マイオブレース(マウスピース型) ブラケット・ワイヤー、または透明マウスピース
装着時間 日中1時間+寝るとき ほぼ一日(外せないタイプも多い)
痛みや負担 少ない、取り外し可能 歯を動かすための痛みあり
目的の違い 歯並びが悪くなる「原因」を改善 歯並びそのものを「直接」治す
トレーニング 舌・鼻呼吸・姿勢の練習あり トレーニングは基本なし
治療期間 約2〜3年(成長期に合わせて) 約1.5〜3年(歯列矯正完了まで)
再発リスク 生活習慣が改善されるため少なめ 舌癖などが残ると後戻りしやすい

 

🪥 たとえるなら…

MRC矯正は、「お口の筋トレ」+「歯並びの育て直し」
ワイヤー矯正は、「歯を正しい位置に並べる」治療です。

つまり、
MRCは「原因治療」、
ワイヤー矯正は「結果の修正」と言えます。

もちろんどちらが良い・悪いではなく、
お子さんの年齢やお口の状態によって選ぶ治療が変わるのです。

 

🧒 MRC矯正が向いているのはこんなお子さん

  • 口をポカンと開けている
  • 鼻呼吸が苦手、口呼吸が多い
  • 舌の位置が低い・発音が気になる
  • 前歯が出てきた・出っ歯ぎみ
  • 顎が小さく、歯が並ぶスペースがなさそう
  • 姿勢が猫背ぎみ、飲み込み方が変

このような症状がある場合、歯並びの土台(機能)を整えるMRC矯正が有効です。
将来的にワイヤー矯正が必要になったとしても、
MRCで口の使い方が整っていると短期間で済むことも多くなります

 

 

🦩 ワイヤー矯正が適しているケース

  • 永久歯がすべて生えそろっている
  • すでに歯が大きくずれている・ねじれている
  • 精密に歯の位置をコントロールしたい

このようなケースでは、歯を直接動かす矯正のほうが効果的です。
ただし、もし口呼吸や舌癖が残っている場合は、
ワイヤー矯正の前後にMRCトレーニングを併用するのもおすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🌸 まとめ

MRC矯正は、歯並びの「原因」を治すアプローチ。
ワイヤー矯正は、歯並びの「結果」を整えるアプローチ。

MRCで口呼吸や舌の癖を改善しておくと、
その後の成長やワイヤー矯正の結果にも良い影響を与えます。
まさに「歯並びの予防」と「育てる矯正」なのです。

お子さんの年齢や歯の生え変わりの時期に合わせて、
最適なタイミング・方法を選ぶことが大切です。

まずはお気軽にご相談ください。
お子さんに合った“将来につながる矯正治療”を一緒に考えていきましょう🌿

 

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「MRC矯正の治療ステップと通院の流れ」

みなさんこんにちは。MRC矯正連載第五回は

MRC矯正の治療のステップと通院の流れについてです。

 

 

最近お子さんの歯並びや口呼吸を気にしている方、多いのではないでしょうか。

MRC矯正は無理に動かすのではなく、お口の筋肉の使い方を整えることで自然にきれいな歯並びを育てる新しいタイプの小児矯正です。
今回は、実際に治療を始めるときのステップや通院の流れを、わかりやすくご紹介します。

 

📖目次

1.初診カウンセリング

2.精密検査

3.診断・治療計画の説明

4.治療スタート

5.定期トレーニング

6.成長合わせたフォローアップ

7.まとめ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🟠STEP1:初診カウンセリング

まずは保護者の方とお子さんにお話をうかがい、気になっていることを丁寧にヒアリングします。
「口がいつも開いている」「寝ているときにいびきをかく」「前歯が出てきた」など、日常で気づいたことを遠慮なく教えてください。歯並びが悪くなる原因はお子さんの日常生活に現れています。

その後、お口の中やかみ合わせを簡単にチェックし、MRC矯正の考え方や治療の流れをご説明します。また歯列不正を引き起こす原因をお子さんにも親御さんにも知っていただきます。原因を理解した上で治療をしていくことがMRC矯正ではとても大切です。
強制的に歯を動かす矯正ではないため、お子さん自身のやる気やご家庭での協力も大切なポイントになります。

 

🟡STEP2:精密検査

実際に治療が可能かを確認するため、以下のような検査を行います。

 

    • お口・お顔・姿勢の写真撮影
    • 動画撮影(水を飲んでいる姿などを記録)
    • 歯列模型(型取り)
    • レントゲン撮影(成長バランスの確認)
    • 呼吸や舌の使い方、姿勢のチェックこれらのデータをもとに、歯並びの乱れだけでなく、根本原因(口呼吸、舌の位置、姿勢など)を分析します。MRC矯正ではこの「原因の特定」がとても重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵STEP3:診断・治療計画の説明(セカンドコンサルテーション)

検査結果をもとに、現在のお口の状態、歯列不正の原因、これから治療計画について丁寧にお話しします。
主に使用する装置はマイオブレース(Myobrace)と呼ばれるマウスピース型の器具です。
「日中1時間+寝るとき」に装着し、アクティビティルーム(筋機能訓練)での練習と並行して使います。

お子さんが楽しんで続けられるよう、エデュケーターがしっかり寄り添います。

「自分で頑張れそう!」と感じてもらうことが、成功の第一歩です。

 

 

🟣STEP4:治療スタート(マイオブレース装着)

使用する装置が決まったら、使い方の練習を行います。
装置の着脱や洗浄方法、装着時間の目安をしっかり確認してからスタートします。

マイオブレースは透明または半透明のやわらかい素材でできており、
「痛みが少ない」「見た目も目立ちにくい」「取り外しができる」のが特徴です。
お子さんも安心して使い始めることができます。

 

 

🟤STEP5:定期トレーニング(通院の流れ)

治療開始後は、1か月ごとに通院していただきます。
通院時には、次のような内容を行います。

  • 装置の使い方・時間の確認
  • 舌や口のトレーニング(MRCエクササイズ)
  • 姿勢や呼吸の確認
  • 装置の状態チェック・サイズ変更
  • 定期的な写真撮影

トレーニングは、「舌の正しい位置」「鼻呼吸」「飲み込み方」「発音」などを楽しく練習します。
短時間でも毎日コツコツ続けることで、筋肉の動きが自然と変わり、
歯並びが整いやすいお口の環境へと育っていきます。

 

 

🟢STEP6:成長に合わせたフォローアップ

MRC矯正は、成長に合わせて装置やトレーニング内容をステップアップしていく治療です。
お子さんの成長や歯の生え変わりの時期に合わせて、装置を交換したり、トレーニングの難易度を上げていきます。
平均的な治療期間は2〜3年程度
ただし、継続期間や効果には個人差があります。

装置を使わなくなった後も、きれいな歯並びをキープするために保定期間(リテーナー使用)や定期チェックを続けることが大切です。

 

 

⚪まとめ                                      

MRC矯正は「歯を動かす」だけの矯正ではなく、
呼吸・舌・姿勢といった“お口の育て方”を整える治療です。
成長期に正しい筋肉の使い方を身につけることで、
将来的に健康で美しい歯並びを育てることができます。

「うちの子もできるかな?」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。
お子さんの笑顔と健やかな成長を、私たちエデュケーターが全力でサポートします🌿

 

 

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🦷 “お口ぽかん”を卒業しよう!子どもに多いお口のサイン

 

みなさんこんにちは。MRC矯正連載第四回は

お口ぽかん”を卒業しよう!子どもに多いお口のサインについてです。

 

📖 目次

  1. 「お口ぽかん」ってどんな状態?
  2. どうして“お口ぽかん”になるの?
  3. 放っておくとどうなるの?
  4. 改善のカギは「筋肉のトレーニング」
  5. おうちでできるチェックリスト
  6. 何歳から始められるの?
  7. まとめ:“お口ぽかん”は治せるサイン

 

1.お口ぽかん」ってどんな状態?

お子さんの顔をよく見ると、いつも少し口が開いていませんか?
気づけば口がポカンと開いている……それがいわゆる「お口ぽかん」です。

本来、お口を閉じているときは

  • 唇が軽く閉じている
  • 舌は上あごの裏側(前歯のすぐ後ろ)についている
  • 鼻で呼吸している
    この3つがそろっているのが理想です。

でも「お口ぽかん」の子は、舌が下がって口が開き、いつも口呼吸になってしまっています。
実はこれ、ただのクセではなく、お口の機能バランスの乱れのサインです。

 

 

 

  1. どうして“お口ぽかん”になるの?

原因はいくつかありますが、よく見られるのは次のようなケースです。

  • アレルギーや鼻づまりで鼻呼吸がしづらい
  • 柔らかい食べ物が多く、口のまわりの筋肉が育っていない
  • スマホやゲーム中の前かがみ姿勢
  • 指しゃぶりや舌癖などのクセ

つまり、「お口ぽかん」は生活習慣の積み重ねで起きていることが多いのです。
体の機能が原因なので、「気をつけようね!」だけではなかなか治りません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 放っておくとどうなるの?

成長期の子どもにとって、正しい呼吸や舌の位置はとても大切。
もし“お口ぽかん”を放っておくと、次のような影響が出ることがあります。

  • 歯並びがガタガタになる
  • 上あごが狭くなり、顔が縦長に見える
  • 口が乾き、虫歯・歯肉炎になりやすい
  • 集中力や睡眠の質が下がる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お口が開いていると、空気が乾燥して免疫力の低下風邪をひきやすい原因にもなります。

 

 

 

  1. 改善のカギは「筋肉のトレーニング」

歯並びの悪さを直すには、“原因である「お口の使い方」“を変えることが大切です。
そこで注目されているのが、”MRC矯正(筋機能矯正)“です。

MRC矯正では、マウスピース型の装置を使いながら、

  • 舌を正しい位置(スポット)に置く練習
  • 鼻で呼吸する習慣をつける
  • 唇や頬の筋肉を鍛える
    といったトレーニングを行います。

「歯を無理に動かす」のではなく、
歯並びを悪くしているクセを直すのが特徴です。
成長期の子どもにとっては、体にやさしく自然な方法です。

 

 

 

  1. おうちでできるチェックポイント

お子さんにこんな様子があったら、ぜひ一度チェックしてみましょう👇

  • 口を閉じていられない
  • いつも口で呼吸している
  • 食べるときにクチャクチャ音がする
  • 発音が不明瞭(サ行・タ行が苦手)
  • 寝ているときにいびきをかく

ひとつでも当てはまる場合は、早めの相談がおすすめです。
成長期のうちに正しい筋肉の使い方を身につけることで、歯並びや姿勢も自然に整っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 何歳から始められるの?

MRC矯正は、5〜10歳くらいの子どもに特に効果的です。
この時期は、筋肉も骨もやわらかく、正しい習慣が身につきやすいからです。

小さいうちから鼻呼吸や舌の位置を整えると、
将来、歯を抜かずに自然にきれいな歯並びに育つこともあります。
「まだ早いかな?」と思わず、まずは相談してみてくださいね😊

 

 

  1. まとめ:“お口ぽかん”は治せるサイン

“お口ぽかん”は、体が「ちょっと助けて!」と言っているサインです。
気づいた時がスタートのチャンス!

お口の筋肉を整え、鼻呼吸を身につけることで、
歯並び・姿勢・集中力までも良い方向へ変わっていきます。

MRC矯正は、歯だけでなく「お口の機能」を育てる新しい治療法。
「歯を抜かずに」「痛みも少なく」「自然に治したい」方にぴったりの方法です。

お子さんが健康な笑顔で毎日を過ごせるよう、
“お口ぽかん”を卒業する第一歩を踏み出しましょう🌿

 

 

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