歯周病は気づかない間に進行します
こんにちは。歯科衛生士の針生です。
3月に入り、桜の開花予報が聞こえてくる季節になりました。
桜の花は満開になると、とても豪華で春らしい華やかさがありますよね。
少し前の季節にはなりますが、私は梅の花もおすすめしたいです。
小ぶりな花なので、桜の花ほどの絢爛さはありませんが…
静かなかわいらしさは、そっと寄り添ってくれるようで、見ていると心が落ち着きますよ。
また、梅の花が咲くと、今度は桜だなと、季節の移ろいを感じることもできます♪
みなさんもぜひ、今度は梅の花の開花予報も聞いてみてくださいね。
さて、今日は、歯周病のお話です。
歯周病は、むし歯と違って、進行しても中々痛みが出てきません。
自分では気づくことのできない、こわい病気です。
私たち歯科衛生士は、歯周病が進行していないかももちろんですが、
歯周病が進行する気配がないかも、見させていただいています。
進行しそうなところに気づくためには、歯ぐきに炎症があるかどうかを検査します。
では、歯ぐきに炎症があると、お口の中ではどんなことが起こると思いますか?
答えは「歯茎からの出血」です。
みなさんは、歯ブラシを当てていて、歯ぐきから出血することはありませんか?
それはもしかしたら、歯周病が進行しそうなサインかもしれません。
ですが、ご自身でお口の中を見て、どの歯の、どの部位から出血しているか…
ご自身でわかる方は、少ないのではないでしょうか?
お家では十分な明かりもなく、お口に入れられる小さな鏡もないことと思います。
それでは、お口の中は見えなくて当然です。
歯科医院では、お口の中を照らして、歯の周りを一歯ずつしっかり見ます。
どこの歯の、どの部位の歯ぐきから、どんな風に出血したか、記録もしています。
そうして、出血=炎症のある歯ぐきを見つけ出しているんですよ。
炎症を見逃さず、もし炎症が強い場合、その原因と対処も考えていきます。
磨き残しである、細菌の塊が着いていれば、歯磨きのお話をしたり…
すでに歯周ポケット(歯と歯ぐきの周りの溝の深さ)が深いなら、しっかりポケットの中を洗浄したり…
炎症が落ち着いたか見ていくために、メンテナンスの間隔を縮めたりもします。
炎症を止めるためには、患者さんのセルフケアの協力も欠かせません。
ですがセルフケアで100%、綺麗な状態を維持できる方はいません。
痛みというサインも感じ取れない、歯周病は静かに進行する病気です…
歯周病にご自身で気づける方もまた、なかなかいないのではないでしょうか。
患者さんと、歯科医院とで、二人三脚でお口の健康を守っていくことが大切ですね。
もし最近、検診に行っていない方…
検診に通っているけれど、どこからか出血がある方…
どんな方でも、大歓迎です。
ふと気が付いた時が、歯科へのかかり時ですよ。
ご予約、お待ちしております。