6歳臼歯について
初に生える奥の永久歯 6才臼歯
「6才臼歯」って聞いたことありますか?
永久歯の奥歯の中で、一番最初に顔を出す歯で、一生を通じてとても重要な歯です。今日はその「6才臼歯」についてご説明致します。
そもそも、歯にはそれぞれ役割があります。
前歯(中切歯・側切歯・犬歯)は食べ物を噛み切ったり引き裂いたりするのが得意で、奥歯(臼歯・大臼歯)はすりつぶすのが得意です。
役割が分かれているからこそ、いろんな食べ物を食べることができるんです。
前歯は嚙み切る
犬歯は引き裂く最
臼歯はすりつぶす
そのなかでも「6才臼歯」には、以下の特徴があります。
- 歯の中でいちばん噛む力が強い歯、6歳臼歯。
成人男性では、その力はなんと60kgにもなるといわれています。この歯を1本失うだけで、噛む力は大幅にダウン。
10回噛めば砕けていたものが、20回噛まないと砕けなくなるともいわれています。たった1本でも、これだけ大きな差が出てしまうんです。
- 歯並びや噛み合わせの要の歯
6才臼歯は、上下の歯が噛み合うときの位置を決める、いわば基準となる歯です。
きれいな歯並びになるか、出っ歯や受け口になるかは、この6才臼歯がどう生えてくるかに左右されます。
お口全体のバランスを決める、重要な歯なんです。
6才臼歯を守るために
生えたばかりの6才臼歯でまず気をつけたいのが、むし歯です。むし歯の原因はプラーク(細菌の塊)なので、いかに溜めないかがポイントになります。
ただ、6才臼歯のブラッシングはちょっとコツがいる歯。ポイントをしっかり押さえて、むし歯から守っていきましょう。
<ポイント1>
6才臼歯は、プラークが溜まりやすい歯だと知っておこう
生えたばかりの6才臼歯は、ほかの歯よりもプラークが溜まりやすい歯です。原因はおもに3つあります⚠️
①歯が生えている途中は、歯ぐきが歯の一部を覆っている状態が続きます。その隙間はブラシが届きにくく、プラークが溜まりやすい場所になります。

②乳歯と違い、永久歯は噛み合わせの面の溝が深いのが特徴。その凸凹にプラークが溜まりやすくなっています。

③隣の乳歯との間に段差がある。生えたての6才臼歯と隣の乳歯の高さは微妙に違うため、そこに段差が生まれます。この段差もプラークが溜まりやすいポイントです。
<ポイント2>
道具を上手に使おう
- 6才臼歯は、先ほど紹介したようにプラークが溜まりやすい特徴があり、乳歯用の毛の短い歯ブラシでは汚れが落ちにくいです。ワンタフトブラシは毛束がひとつにまとまっているので、ピンポイントで汚れをかき出すことができます 。


- 歯がまだ歯ぐきから完全に出ていない時期は、かたい毛のブラシが歯ぐきに当たって痛みが出ることがあります。無理にかたいブラシを使わず、やわらかい毛のものを選んでおくのが安心です。歯ぐきから歯が完全に顔を出したら、そのタイミングでかたい毛のブラシに替えましょう。
<ポイント3>
就寝前に仕上げ磨きをしよう
- 6才臼歯はみがきにくい歯なので、夜寝る前は親御さんが仕上げみがきをしてあげましょう。 ただ、自分の歯は自分で守るという意識を育てることも大切です。小学3年生ごろからは、まず本人にみがいてもらい、親御さんはみがき残しがないかチェックする役に回りましょう。
- 永久歯がすべて生えそろうのは18才ごろ。仕上げみがきのチェックは、12才ごろまでは続けることをおすすめします。

<ポイント4>
フッ素配合の歯みがき剤を使おう
- むし歯予防の基本といえば、フッ素配合の歯みがき剤です。歯質を強くする効果があり、6才臼歯に限らず、歯がある方は全員使うことをおすすめします。
- ただし、年齢によって適切なフッ素濃度と使用量が異なります。
正しく使うことが大切です。
3歳〜5歳 歯ブラシに5mm程度つけて使用。フッ素濃度1000ppm程度の製品が推奨されています。
6歳以上 フッ素濃度1500ppm程度の製品が推奨されています。
<ポイント5>
乳歯の約1cm奥まで歯ブラシを入れる。
お子さんにも伝えておこう
- 6歳臼歯は乳歯の奥に生えてきます。生えた直後は、本人も気づきにくいです。
- お子さんには「奥に大人の歯が生えてきているから、歯ブラシをしっかり奥まで入れてみがこうね」と、声をかけてあげましょう。
乳歯と違って、永久歯は一度失ったら二度と生えてきません。だからこそ、毎日のセルフケアと歯医者さんへの定期的な受診が大切です。
お家でのていねいな歯みがきと、定期健診を組み合わせて、大切な歯をずっと守っていきましょう。
参考文献:Nico 2024年11月号
川原けんこう歯科医院 歯科衛生士 藤田
住所 〒921-8033 石川県金沢市寺町1丁目6-38
電話番号 076-241-2250


