春のスタートに向けてお口のメンテナンスを受けませんか
こんにちは。歯科衛生士の山本です。
ポカポカ陽気も増え、だんだんと春の気配が感じられるようになりました。
卒業や新生活を迎える方も少なくないと思います。
みなさん最近お口のチェックやクリーニングはされましたか?
今のところ歯に何も症状がなくついつい足が遠のいてしまい、園や学校で春先には健診があるから引っかったタイミングでと思れわれる方も...
実は学校の「健」診と歯科での「検」診はおこなう目的がおおきく違うことを知っていますか?
学校などの健診は、生活を送る上でお口の中に異常があるかどうかを目で見てわかる範囲でおおまかに確認し、ふるいわけるスクリーニングという検査方法です。
限られた器具と設備や時間で一度に多くの人数を診るため、歯科で診てもらうほどこまかく確認することはむずかしいです。
本人や家族が気づいていない病気の可能性がある問題をみつけて受診をすすめたり、保健指導に役立てることが目的です。
学校でむし歯にチェックがあっても歯科で診ると実はその時お口の中に食べかすが残っていて黒くみえたのかも?なんてこともあれば大きなむし歯があり今みつかってよかった!という場合もあります。
歯科の検診は?
歯科医院での検診では、透けてみえたり黒いカゲになっているなどの見た目のちょっとした違いをあかるい照明と拡大鏡を使って目でみて、必要であればレントゲンを撮って調べることができるため問題があるかどうかの確かな診断ができます。
むし歯は進行状態によって削らずに済む場合があります。
かみ合わせや歯並びのチェック、とくにお子さんは生え変わりによってお口の中が次々変化するため、矯正にベストなタイミングの見極めもだいじです。
いちばん注意したいのが目でみてもわからないむし歯や歯ぐきの病気です。
隠れむし歯は歯と歯の間や奥歯にできやすく、進行がおおきくならないと痛みなどの症状がでることなくと外から見えず、なかで密かに進行してしまいます。
一見問題なさそうな歯も...
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レントゲンを撮ると...
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むし歯をとったら...
歯ぐきトラブルも症状によって原因はさまざまです。腫れ・出血・変色・できものがあっても痛みがでないことが多く気がつきにくいため注意が必要です。
いちばんのポイントは歯科では定期的にすみずみまでプロケアをおこないながら問題がないか確認でき、フッ素塗布をしたり、ひとりひとりに合った歯磨き指導や食生活や生活習慣のアドバイスを受けることでお口のトラブルを未然に防ぐ予防ができます!
メンテナンスを受ける間隔もひとりひとり違います。
年齢やむし歯のなりやすさ、歯周病の進み具合によって1、2か月でおすすめする場合もあれば1年でもとお話しする場合もあります。
毎回違う歯科医院で診てもらうのではなく、安心できるかかりつけの歯医者さんがあればお口のなかの小さな変化に気づいてもらいやすく気軽に相談もしやすいとおもいます。
忙しさや痛くないからと遠のいてしまいがちな方の歯科にかかるきっかけになる学校などの『健診』。お口のトラブル予防のために定期的に受ける『検診』。どちらも違った意味でとても大切だなとおもいます。
きれいな歯でこの春気持ちよく新しいスタートを迎えませんか。