唾液の秘密
唾液のすごい力、ご存じですか?
こんにちは。歯科衛生士の佐々木です。
夏も終わりに近づいてきて、朝晩は過ごしやすくなってきましたね。気温差がありますので、みなさまお身体に気を付けてお過ごしくださいね。
今日は、私たちの口の中にいつもある「唾液(だえき)」についてご紹介したいと思います。唾液と聞くと、「ただの水分」と思う方も多いかもしれません。
でも実は、唾液にはお口と体の健康を守る、たくさんの大切な働きがあるんです。
1. お口の中を清潔に保つ「自浄作用」
私たちが何かを食べたり飲んだりすると、食べかすや糖分が歯の表面に残ります。そこに細菌がくっつくことで、むし歯や歯周病の原因になります。
そんなときに活躍するのが、唾液です。唾液には「自浄作用」といって、口の中を洗い流す働きがあります。食べかすや細菌を流してくれるので、お口の中を清潔に保つ手助けをしてくれているんですね。
2. むし歯を防ぐ「緩衝作用」と「再石灰化」
食事をすると、口の中は酸性に傾きます。これが続くと歯の表面(エナメル質)が溶け出し、むし歯の原因に。でも唾液にはこの酸を中和する「緩衝(かんしょう)作用」があります。
また、唾液にはカルシウムやリンなどのミネラルも含まれており、歯から溶け出した成分を補って、再び歯を修復する「再石灰化(さいせっかいか)」という働きもあるんです。
まるで歯を自分で治そうとする、天然の治療薬のような役割ですね。
3. 噛む・飲み込む・話すを助ける「潤滑作用」
唾液があることで、食べ物をスムーズに噛み砕いたり、飲み込んだりすることができます。
また、口の中が乾いていると話しづらくなりますが、唾液があることで滑らかに話すこともできるんです。
特にご高齢の方や口の中が乾燥しやすい方にとっては、とても大切な役割です。
4. 抗菌・免疫のサポートも!
唾液には「リゾチーム」や「IgA(アイジーエー)」という抗菌物質や免疫物質が含まれています。
これらが細菌やウイルスの活動を抑えることで、感染症の予防にもつながっています。
つまり、唾液はお口の健康だけでなく、全身の健康を守る役目も果たしているのです。
5. 味を感じるためにも唾液が必要
私たちは普段、食べ物のおいしさを味わっていますが、これは唾液があるおかげ。
味の成分は水に溶けることで舌の「味蕾(みらい)」に届き、初めて「甘い」「しょっぱい」と感じることができます。口が乾いていると味がわかりにくくなるのは、このためなんですね。

唾液が減ると、どうなる?
ストレスや加齢、薬の副作用などによって唾液が減ってしまうことがあります。
これを「ドライマウス(口腔乾燥症)」といいます。
唾液が少なくなると、むし歯や歯周病のリスクが高くなったり、口臭が気になったり、食べにくくなったりと、日常生活にさまざまな影響が出てきます。
唾液を増やすためにできること
唾液の分泌を促すには、次のようなことが効果的です。
(1) よく嚙むこと
食事の時にしっかり嚙むことで唾液腺が刺激され、唾液が出やすくなります。
特にガムやするめなど、嚙む回数が増える食材は効果的です。
(2) 水分補給
口の渇きは脱水も関係しています。🥛
水分をこまめにとることも大切です。
(3)口の体操
『あいうべ体操』など口や舌を大きく動かす運動は、唾液腺を刺激し分泌を促してくれます。
(4)唾液腺マッサージ
唾液腺マッサージもおすすすめです。耳下腺(耳の下)や顎の下をやさしくマッサージすると、唾液の分泌を促す効果があります。
当院でもご希望の方にはお伝えしていますので、気になる方はぜひお声がけくださいね。
(5)リラックス
ストレスは自律神経の働きを乱し、唾液の分泌抑えてしまいます。
好きな音楽🎵を聴いたり、深呼吸をしたりして心身をリラックスさせることも大切です。😁
まとめ
毎日の生活の中で唾液のありがたさを意識して、上手に活用していきましょう!
川原けんこう歯科医院 歯科衛生士 佐々木
〒921-8033
石川県金沢市寺町1丁目6-38
076-241-2250


