赤ちゃんの歯を守るために知っておきたい! 砂糖と虫歯の関係
こんにちは。
金沢市寺町にある歯医者
川原けんこう歯科医院の歯科衛生士の前田です。
赤ちゃんのかわいい歯が生えてくると、成長を感じてうれしくなりますよね。毎日の食事やおやつを楽しみながら、健康なお口を育てて
あげたいと思う保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの歯を守るために知っておきたい「砂糖と虫歯の関係」についてご紹介します。
「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから大丈夫」「甘いものを少し食べるくらいなら問題ない」と思っていませんか?
実は、乳歯が生え始めた頃からの食習慣や
お口のケアは、将来のお口の健康にも関わる大切なポイントです。
ぜひ、毎日の生活を振り返りながら読んでみてください。
1.砂糖を摂ると、どうして虫歯になるの?
私たちのお口の中には、さまざまな細菌が存在しています。
その中には、食べ物や飲み物に含まれる糖を利用して酸をつくる、虫歯の原因となる細菌もいます。
歯の表面は、酸にさらされるとカルシウムなどのミネラルが溶け出します。この現象を「脱灰(だっかい)」といいます。
一方で、唾液には、お口の中の酸を中和したり、失われたミネラルが歯に戻るのを助けたりする働きがあります。
これを「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。
通常、お口の中では脱灰と再石灰化が繰り返されています。しかし、糖を摂る頻度が高かったり、
歯垢が多く付着していたりすると、歯が酸にさらされる時間が増え、虫歯のリスクが高まります。
つまり、虫歯予防では砂糖の量だけでなく、食べる回数や時間、お口の清潔を保つことも大切なのです。

https://japan-who.or.jp/factsheets/factsheets_type/sugars-and-dental-caries/
2.赤ちゃんの乳歯も虫歯になるの?
乳歯は一般的に生後6か月頃から生え始めますが、生える時期には個人差があります。
乳歯は永久歯に比べて歯の表面のエナメル質や、その内側の象牙質が薄いため、虫歯が進行すると短期間で深くなることがあります。
また、乳歯の虫歯を放置すると、痛みで食事がとりにくくなったり、食べることや歯磨きを嫌がったりする原因になることもあります。
「どうせ生え変わるから」と考えず、乳歯のうちから健康な状態を保つことが大切です。
乳歯が健康であることは、食べ物をしっかり噛むことや、言葉を発音することにも関係しています。さらに、乳歯の下では永久歯が成長
しているため、乳歯の虫歯を早期に発見し、適切に治療することも重要です。
3.赤ちゃんの砂糖との付き合い方で気をつけたいこと
赤ちゃんの食生活では、甘いものを与える時期や頻度に気をつけましょう。
離乳食が進むと、さまざまな味や食感を経験する機会が増えていきます。市販のお菓子や飲み物を選ぶ際には、原材料や糖類の表示を
確認することもおすすめです。
特に気をつけたいのが、ジュースや乳酸菌飲料、砂糖を含む飲み物などを日常的に与える習慣です。
甘い飲み物を少しずつ長時間かけて飲むと、お口の中が酸性に傾く機会が増えてしまいます。
また、哺乳瓶にジュースなどの甘い飲み物を入れて長時間飲ませたり、寝かしつけの際に糖分を含む飲み物を与えたりすることも、
虫歯のリスクにつながります。水分補給には水やお茶を基本とし、月齢や発育に合わせた食事を心がけましょう。
なお、母乳や育児用ミルクは赤ちゃんの成長に欠かせないものです。必要な授乳を控えるのではなく、歯が生えてきたら
お口のケアを行い、授乳や食事の状況に合わせて予防していくことが大切です。

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb6885&dataType=1&pageNo=3
4.おやつの与え方にもポイントがあります
赤ちゃんにとって、おやつは楽しみのひとつです。また、成長段階によっては、
食事だけでは不足しがちな栄養やエネルギーを補う「補食」としての役割もあります。
大切なのは、おやつをすべて禁止することではなく、内容や時間を工夫することです。
例えば、食事に影響しない時間におやつを与え、食べる時間を決めておくと、だらだら食べを防ぎやすくなります。
おやつを選ぶときには、
砂糖を多く含むものばかりにならないようにし、成長に必要な栄養を補える食品も取り入れましょう。
ただし、赤ちゃんに食べ物を与える際は、虫歯予防だけでなく窒息にも注意が必要です。年齢や発達に合った大きさや硬さのものを
選び、食べている間は必ず大人が見守りましょう。
5.家族みんなで取り組む虫歯予防
赤ちゃんの歯を守るためには、食生活に加えて、毎日のお口のケアも欠かせません。
歯が生え始めたら、赤ちゃんの様子を見ながら歯ブラシでのケアを始めましょう。保護者が仕上げ磨きを行い、歯の表面や歯と歯ぐきの
境目など、汚れが残りやすい部分を丁寧に磨くことが大切です。
また、年齢に応じたフッ化物配合歯磨剤を使用することも、虫歯予防に役立ちます。使用量や濃度は年齢に合ったものを選び、歯科医院で
相談すると安心です。
さらに、定期的に歯科医院でお口の状態を確認することもおすすめします。歯の生え方や歯磨きの方法、食生活について
相談することで、お子さんに合った予防方法を知ることができます。
虫歯予防は、赤ちゃんだけが頑張るものではありません。保護者の方を含め、家族みんなでお口の健康を意識することが大切です。


https://www.jspd.or.jp/recommendation/article19/
6.まとめ:小さな頃からの習慣が未来の歯を守ります
砂糖は虫歯のリスクに関係しますが、甘いものを一度食べただけですぐに虫歯になるわけではありません。
糖を摂る頻度や食べ方、歯磨き、唾液の働きなど、さまざまな要因が関係しています。
大切なのは、甘いものを完全に禁止することではなく、食べる時間を決めること、甘い飲み物を習慣化しないこと、そして毎日のお口の
ケアを続けることです。
赤ちゃんの歯が生え始めたら、ぜひご家庭でできる虫歯予防を少しずつ取り入れてみてください。
「歯磨きの方法がわからない」「おやつは何を選べばいいの?」「歯科医院にはいつから通えばいい?」など、気になることがあれば
お気軽にご相談ください。
大切なお子さんの歯を、歯科医院とご家庭で一緒に守っていきましょう!
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