レントゲンについて
こんにちは。歯科衛生士の浦です。
5月になり新緑が映える過ごしやすい季節となりました。
大型連休もあり息抜きができますね。
私は1年の中で5月が1番好きです。
今日はレントゲンについてお話していきます。
健康診断などでレントゲンを撮ったことがある方も多いのではないでしょうか?
まずレントゲンの原理から説明します。
X線照射装置からX線が放出され、体を通過します。X線の透過率の違いにより、X線が通過した部分は黒く、通過しない部分は白く映ります。この濃淡の違いを映しだしたのがレントゲン画像です。
・歯科レントゲンで白く映るもの
歯牙
骨
薬剤や金属などの人工物
・歯科レントゲンで黒く映るもの
皮膚
筋肉
脂肪
に分かれます。
歯科医院では主に2種類のレントゲンがあります。
撮影方法で大きく分類するとフィルムをお口の中に入れる「口内法」とフィルムがお口の中に入らない「口外法」です。
口内法(デンタル)では一般的に、3本くらいの歯が収まる小さなフィルムをお口の中に入れて、撮影します。
デンタルレントゲン撮影で何がわかるのか?
・虫歯の進行状態の確認
・隣接面カリエスの確認
・根管治療:根充後薬が根尖まで入っているかどうかの確認
・歯周病の進行状態の確認
・根分岐部病変の確認
・インプラント周囲の骨吸収状態の確認
が分かります。
もう1種類は、口外法(パノラマ)で、撮影装置が頭の周りをぐるっと回転して撮影し、上下左右の歯全体と周囲の骨も比較的広範囲に写し出します。
パノラマレントゲン撮影で何がわかるのか?
- お子さんの歯の生え変わりの状態、先天性欠如歯の確認
- 埋伏過剰歯や埋伏歯の確認
- 親知らずの治療の有無の診断
- 全顎的な歯周病の進行度合いの確認
が分かります。
そのため、状況によって撮影するレントゲンは変わります。
むし歯の大きさを確認する場合は、全体が大きく写るパノラマレントゲンよりも小さなフィルムで部分的に写るデンタルレントゲンのほうが分かりやすいです。
被ばく量が少ない
デジタルレントゲンは、従来のレントゲンと比べて、撮影時の被ばく量が1/4〜1/10程度と低く、安心して治療を受けることができます。
レントゲン撮影による、被ばく量を気にする方もいますが、日常的に浴びる放射線と比べても、ごく少量の被ばく量です。
また防護エプロンもありますのでご希望の方はお申し付けください。
当院では初診の患者さまには口腔内写真とデンタルレントゲンの撮影をお願いしております。またメンテナンスをされている患者様もむし歯で経過を見ている箇所は、進行していないかなど定期的にレントゲンを撮らせていただき確認もしております。
最近検診にいけてないなどありましたらこの機会に全て調べてみるのはいかがでしょうか。
ご連絡お待ちしております。
参考資料
nico 2018年5月号