むし歯はどうしてできるの?
こんにちは。歯科衛生士の浦です。
皆さんは、なぜ虫歯になるかご存知ですか?「虫歯菌のせい」「歯磨きをしていないから」といったイメージは多くの人がお持ちですが、正確な原因についてご存知の人はそう多くありません。そこで今回は虫歯の原因についてお話していきます。
■虫歯が進行する原因
虫歯の原因は「ミュータンス菌」などの虫歯菌です。虫歯菌は誰の口の中にでも存在するものであり、食事によって入り込んだ糖分をエサとして「酸」を作り出します。
お口の中のPHは、普段はPH7に保たれています。しかし、食べ物がお口の中に入ると、すぐにPHは酸性に傾いていきPH5.5になると私達の歯は脱灰が始まります。脱灰とは、私達の歯の表面のエナメル質が溶け始めることです。この脱灰が繰り返されることにより、むし歯が発生します。
しかし、私達の口腔内には、たえまなく唾液が流れていて、唾液がお口の中を中性に戻しています。唾液は、30分ほどで酸性に傾いたお口の中を中和しはじめ、傷付いている歯の表面を修復するのですが、これを再石灰化と呼びます。
これは朝食や昼食を食べた時、間食で甘いおやつを食べた時やジュースを飲んだ時にも起こっており、だらだら食べをすることで歯が弱い状態が続くため、虫歯になりやすいお口の中になっていきます。予防するためには食後に歯磨きをしてお口の中を清潔に保ったり、食べる時間を決めたりすることが大事になります。
〇虫歯になりやすい食べ物
虫歯になりやすい食べ物は砂糖を含んでいる、歯にくっつきやすい、口に残りやすい、などの特徴があります。
具体的には、ガムやキャラメル、アメ、ジュース、チョコレートなどです。
これらを食べた後は、口がねばついているような感じがあったり、甘い感じがしばらく残ったり感じることがあると思います。
〇むし歯になりにくい食べ物
虫歯になりにくい食べ物は、自然の甘み、噛み応えがある、食べかすが残りにくい特徴があります。
具体的には、果物やサツマイモ、にぼし、チーズ、煎餅などです。体の栄養になるものが多いです。
むし歯の原因をなくさないと虫歯はどんどん増えていきます!
歯の質 →フッ化物の使用(フッ素入りの歯磨剤、洗口液を使う)
時間 →生活習慣の改善(食べる時間を決める、だらだらたべしない)
糖分 →糖分摂取の改善(砂糖が入ったおやつやジュースをとりすぎない)
菌 →思考の除去(磨き残しを減らす)
1度にすべて改善することは難しいので1つずつ改善していき虫歯になりにくいお口の中を作っていきましょう。
当院では歯磨きの方法、甘い食べ物、虫歯の話などをお伝えしていますので不安だなと思われる方がいらっしゃいましたら一緒に改善していきましょう。