ブログ|金沢市寺町の歯科・歯医者|川原けんこう歯科

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金沢市寺町・川原けんこう歯科
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拡大鏡『サージテル』って知っていますか?

当院では歯科医師、歯科衛生士全員が歯科用拡大鏡を使用しています。
通院されている患者様の中には、私たちを見て「頭に何かつけているなぁ~」と、
思われることがあったかもしれません。
今回は歯科用拡大鏡とはなにか?どんなメリットがあるのかを、歯科衛生士の視点から説明させて頂きたいと思います。

拡大鏡は、1)ルーペ 2)テレスコープ 3)マイクロスコープと大きく分けて3つの拡大視野がありますが、私たちが使用するのは2)テレスコープと呼ばれるものです。
テレスコープは複数のレンズで構成されており、ルーペより作業距離が確保できます。
拡大鏡には専用のライトが付いており、使用すると暗くて小さい口腔内が明るく、大きく、鮮明に見えるようになります。
肉眼と比べてどのくらい見え方が違うかを皆様に分かりやすく例えるなら、
“大きく見る”というのは細かい物を見るときに虫眼鏡を使うか使わないか、“明るく見る”は暗い夜道を車で運転する時にライトをつけるかつけないかぐらいの差・・・でしょうか?

細かい作業を必要とする歯科治療では、肉眼では見えない部分を拡大鏡の使用で、大きく明るく見ることはより精度の高い治療につながります!

衛生士が日々行っている歯周病の治療や、メインテナンスも今では拡大鏡がないと
行えないと思うほどに肉眼との違いを実感しています。
肉眼でどんなに丁寧にクリーニングをしたつもりでも、拡大鏡をつけて確認すると細かい歯石や歯垢が残っている。虫歯がないと思っても、歯と歯の間に広がり始めている虫歯が見つかる。逆に、黒く見えても、今は経過観察でいい程度の虫歯だと分かる。
同じメインテナンスでも、拡大鏡をつけるのとつけないのとでは、メインテナンスの質が大きく違うと感じます。
皆様のお口の中をより細かく把握する事が【虫歯の予防】【歯周病の予防と改善】に繋がります。

歯周病が進んでしまった場合、肉眼では確認できない歯肉の中の深いところに沈着した歯石を取る処置があります。今までは見えない歯石を感覚だけで探りながら取っていたのが、拡大鏡を使用すると、見えなかった歯石が肉眼よりも確実に見えます。
見える事で確実に把握してこそ、的確かつ安全に処置ができるようになります。
熟練した歯科衛生士が肉眼で歯石を除去できる歯肉の溝の深さは、平均3.37mmだそうです。
日本には4mm以上の歯肉の溝がある人は、約4割もいます。そしてこの深い所の歯石を取る処置が必要な方の溝の深さは、歯周病の進行と比例して4mm、5mm、6mm・・・と深くなります。その方たちの口腔内を改善し、今後も発症させないようにするためには、拡大鏡の使用が必要不可欠です。

日々の診療の中で、コミュニケーションで築かれる信頼はもちろん大切ですが、拡大視野でスキルアップとなり、皆様に安心してお口の中を任せて頂ける歯科医院を目指しています!