小児予防矯正 プレオルソ 反対咬合について
『プレオルソ』って知っていますか?
『プレオルソこども歯ならび矯正法』
既成の柔らかいマウスピースを使用した小児矯正法です。
当院では2013年から導入をしています。
院長川原も、自身の3人の子どもに使用してきました。
長男は小学生の6年間、長女は小1~小4まで、次女は小1から小4(現在も使用中)。
すべてのケースでプレオルソが万能‼というわけでは決してありません。
が、適応症を見極めることにより非常に効果が高く、費用対効果も高いと感じています。
小児の時期にこそ『プレオルソ』
永久歯に生え変わってからでは、全ての歯に装置をつける『本格矯正』になりますが、
この治療法であれば小児(6歳~10歳くらい)の骨の軟らかい時期に使うことで、非常に大きな効果が期待できます。
今回は特に『反対咬合(下顎前突・受け口)』
日本人の反対咬合の発現率は0.3%~0.4%といわれており、100人中3~4人の確率で現れることになります。
西洋人より東洋人のほうがやや多いと言われています。
3歳になって反対咬合が認められた場合、自然治癒する確率は低くそのまま放置するとほとんど永久歯も反対咬合になります。
また、永久歯に生え変わってから反対咬合を治すには、非常に大変で、場合によっては顎の骨を切ったりと、かなりガンコなことをしないと改善しない場合も多々あります。
反対咬合の治療は、近年、マウスピース型の矯正装置が考案され、後々、通常の矯正治療を行うことと比較して、金額的にとても安価で、簡単に治療できるようになりました。
プレオルソの場合なら『タイプⅢ』という反対咬合用のタイプがあります。
乳歯列で反対咬合で、お子さんが使ってくれるようなら、5歳くらいから使用して改善するのもアリかと思います。が、使ってくれない場合もあります。私の次女は年長さんの時に使用してみましたが、うまく使えず、1年生になってから使用しはじめました。中学年、高学年でも簡単に諦める必要はないと考えています。様々なケースを説明させていただくことが可能です。
ここは焦らず、前歯が生え変わってから、反対咬合が確認されてからでも、十分威力を発揮します。 条件! 起きている間、小分けでも合計1時間&毎日、就寝時使うこと!
私がお願いしたいことは、おかかりつけの歯科医院や、3歳児検診等で『反対咬合』『受け口』と、指摘されても悲観的にならないでほしいということです。 わたくしどもの医院でなくても、是非ともプレオルソ導入医院にご相談していただければと思います。
当院にも、反対咬合、受け口と指摘され来院される患者さんは多く来られますが、お子さん本人のやる気と、親御さんの本気の気持ちがあって、プレオルソを適切に使用していただければ、ほとんどのケースで改善します。しかも、通常の矯正を後々行うよりもかなり安価です。
100点満点の歯ならびを求めるというよりも、「なんとか先生のところで、今よりも良くなりませんか?」といった親御さんたちの気持ちにお応えするといったスタンスでおこなっています。 治療費は38,500円~ 毎回の調整料、経過観察の費用は550円です。
詳しくはご相談ください。
矯正専門歯科医院ではないわたくしたちのスタンスは、できるだけ早期に『問題を大きくしない』ことだと考えています。
専門的な見地が必要な場合は、専門医にご紹介させていただきます。
写真は、他院で、『永久歯に生え変わってから、いわゆる骨切り、外科的矯正をすることになるかも⁉』と説明を受けた患者さんです。
可能性を信じれば、かなり改善することも可能だと考えています。