歯のメンテナンス
こんにちは。歯科衛生士の平戸です。
爽やかな秋日和が続いております。旅行のしやすい時期ですね、また秋の食べ物も美味しいですよね!
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
本日は、川原けんこう歯科医院での歯のメンテナンス内容についてです。
メンテナンスの時、歯石取り以外に歯科衛生士は何をしているのか?と思ったことはありませんか。
おおまかに4つに分けてお話していきます。
1)歯周検査
メンテナンスや歯石取りを始める前、歯肉をチクチクと触られますよね。
これは歯肉の状態を確認しています。歯周病の進行状態を評価するために必要な検査です。
直視できない歯肉の内側の炎症や歯石の有無、歯根の形態などを確認することができます。
歯周プローブという器具を歯周ポケットに挿入(プロービング)して、歯周ポケットの深さ(mm)や出血の有無などを調べます。
プロービングにより歯周ポケットがどの程度深くなっているか、歯周ポケットから出血や膿が出てこないかなどを調べます。
患者さんの歯肉の状態や口腔内の変化を確認するのに大事な検査となります。
2)サージテル
当院では歯のメンテナンス時や歯石や歯垢の除去を行う際、サージテルという拡大鏡を使用して行っております。
このサージテルを用いることにより、プラークの性質や付き具合、歯のクラック(歯の表面にある傷)、むし歯になりかかっているかどうかまでみえます。
患者さんの口腔内におけるミクロレベルの変化をいち早く察知できれば、歯や歯肉が今後どう変化していくのかを予測することもできるのです。
また、スケーラーの挿入角度、歯肉への侵襲具合など、細かい動きもハッキリ見えるので、
歯科衛生士にとっても効率よく、患者さんの口腔内を確実に把握して、的確かつ安全な処置を行うことができます。
当院の歯科衛生士は3倍のサージテルから使い始め、慣れてくると倍率をあげ10倍を使用しているスタッフもいます!
3)エアフロー
次にメンテナンス時には患者さんに合わせてエアフローを使用します。
エアフローとは、歯面にグリシンパウダーを噴射しプラーク、バイオフィルム、ステインの除去を手早く効率的に行う機械になります。
これまで操作が難しかった部分、歯列不正、小窩裂溝などと届きにくい部位の操作が可能になります。
非接触なので歯や歯肉への痛みもほとんどなく患者さんへの負担も減り、歯面がツルツルになるのを実感いただけます。
4)TBI(ブラッシング指導)
正しい歯ブラシの持ち方、動かし方などを患者さんに合わせて指導します。
患者さんに合う歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの選び方の指導も行います。
そして、数ヵ月後に再受診して、きちんと改善されているか、正しい磨き方が維持されているかを確認します。
歯周病やむし歯を防ぐためにも患者さん自身の毎日のブラッシングはとても大事になってきます。
またTBI の他に食生活に関する質問を行い、小児でしたらむし歯になりにくいおやつの与え方やタイミング、
成人であれば間食の内容やむし歯になりにくい食生活の指導を行います。
むし歯になる原因を患者さんと一緒に考えます。
このように、当院では歯石取り以外にも患者さんに合わせたメンテナンスを行っております。