MRC矯正シリーズ第2回 歯並びが悪くなる本当の理由はクセにあった
みなさんこんにちは。
今回はMRC矯正の連載第二回目『歯並びが悪くなる原因について』お伝えしていきます。
目次
- MRCが考える「原因を治す」矯正とは
- 歯並びを乱す「4つのクセ」 【口呼吸・舌の位置の異常・唇・頬の使い方・姿勢の悪さ】
- 歯並びは“結果”、原因は“機能”にある
- MRCがめざす「原因を治す」矯正
- 早めの気づきが将来を変える
- 次回予告:「口呼吸は万病のもと?」
1.~MRCが考える「原因を治す」矯正とは~

「歯並びが悪いのは、遺伝のせい?」
「生え変わりの時期だから仕方ない?」
そう思われている方も多いかもしれません。
けれど、実は歯並びの乱れは遺伝だけではなく、“日常のクセ”が深く関係しています。
毎日の何気ない習慣が、あごの成長や歯の並び方を大きく左右しているのです。




2.歯並びを乱す「4つのクセ」
MRC(筋機能療法)では、歯並びを悪くしてしまう要因を「機能的なクセ」と考えます。
代表的なものは次の4つです。
1️⃣ 口呼吸
常に口が開いた状態だと、舌が下がり、口の周りの筋肉のバランスが崩れます。
その結果、上あごが狭くなり、歯が重なりやすくなります。
2️⃣ 舌の位置の異常
舌は本来、上あご(前歯の少し後ろ)に軽く触れているのが理想です。
この位置に舌があると、舌が内側から上あごを優しく押し広げる“自然な力”が働き、
顎の骨が正しく成長していきます。
一方で、舌が低い位置にある(下に落ちている)と、この力が働かず、
上あごが小さく・狭くなってしまいます。
すると、歯が並ぶスペースが足りなくなったり、出っ歯や反対咬合などの原因になります。
3️⃣ 唇・頬の使い方
無意識に唇を開けていたり、飲み込みのときに頬を強くすぼめるクセがあると、
口の周りの筋肉がアンバランスに働き、歯の位置を押しやってしまいます。
4️⃣ 姿勢の悪さ
猫背や頬杖も、実は歯並びに影響します。
姿勢が悪いと頭の位置が前に出て、下あごが後ろに引かれ、噛み合わせが深くなる傾向があります。
こうしたクセは、どれも「悪気なく」「毎日少しずつ」積み重なっていくもの。
その小さなズレが、成長期のお子さんにとっては大きな差になっていきます。
3.歯並びは“結果”、原因は“機能”にある
歯並びが悪いというのは、実は“結果”にすぎません。
本当の原因は、呼吸・舌・唇・姿勢などの機能バランスの乱れです。
歯は、周りの筋肉(舌・唇・頬)の力のバランスの中で位置を決めています。
舌が正しい位置にあると、内側から均等に力がかかり、あごがのびやかに成長していきます。
しかし舌が下に落ちていると、頬や唇の力に押されて歯列が狭くなり、
歯が重なったり、前に出たりしてしまうのです。

つまり、いくら矯正装置で歯を動かしても、
その原因(=クセ)が残っていれば、時間とともにまた元に戻ってしまうのです。
4.MRCがめざす「原因を治す」矯正
MRC筋機能療法では、歯を力で動かすのではなく、
“歯が自然に並ぶ環境”を整えることを目指します。
そのために行うのが、
- 鼻呼吸の練習
- 舌の正しい位置のトレーニング
- 口を閉じる筋肉の体操
- 姿勢を意識する習慣づけ
などの“お口のトレーニング”です。
専用のマウスピース「マイオブレース」を使いながら、
お子さん自身の力で正しい機能を育てていきます。

「歯並びを治す」のではなく、
「歯並びが良くなるように育てる」――それがMRCの考え方です🌿
5.早めの気づきが将来を変える
お子さんが5歳以上で気になる歯並びの状態があれば
「様子を見よう」ではなく、「今のお口の使い方を見てみよう」と考えてみてください。
- いつも口が開いていないか
- 舌の先が下の前歯に当たっていないか
- 食べるとき、飲み込むときに口元に力が入っていないか
こうした観察が、将来の歯並びを守る第一歩になります。
クセは早いほど直しやすく、成長の力を上手に使えます。
6.次回予告:「口呼吸は万病のもと?」
次回は、MRC治療の中でも特に大切なテーマ
「鼻呼吸」についてお話しします。
口呼吸が体に与える影響、そしてMRCがなぜ“鼻で呼吸する習慣”を重視しているのか。
お子さんの健康を守るヒントを、分かりやすくご紹介します。
川原けんこう歯科医院 歯科衛生士 大原
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