インプラント治療の流れ 安心して治療を受けるために知っておきたいこと
みなさんこんにちは。
日に日に暑さが増して、ニュースでは熱中症で運ばれる方の話を、毎日のように効くようになりましたね。
今の時期からできるだけ暑さに慣れて、これからの夏本番に備えたいですね。
さて、前回のお話しでは、歯を失くしたときにどうするか、についてお話しました。
今日は実際にどうしていくか決めた方、特にインプラント治療を選択される方や、インプラントにしようか悩んでいる方へのお話です。
「インプラント」にしようかな」
そう考えたとき、多くの方が気になるのが、「どんな流れで治療が進むのか」ということです。
歯を失った部分に人工の歯を埋め込む、というと、なんとなく大掛かりで怖そうなイメージがあるかもしれませんね。
しかし、実際にはきちんとした治療計画のもとに段階的に治療を行っていくため、不安に感じる必要はありません。
今回はインプラントのカウンセリングから最終的な完成までの一連の流れをわかりやすくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.初診カウンセリング
2.検査・診断・治療計画
3.前処置
4.インプラント埋入手術と治癒期間
5.2回目の外科処置と治癒期間
6.人工歯の型取りと装着
7.セルフケアとメンテナンス
8.まとめ
1.初診カウンセリング
来院されたら、まずは、今のお口の状態を確認しながら、インプラント治療に関するご希望や不安をお伺いする時間を設けています。
初診ではなく、すでに通っていただいている方へも、もし歯を失う可能性が出てきたときには、都度カウンセリングをさせていただき、できるだけ患者さんご自身のご希望や、思いをお聞かせいただくことを大切にしています。
この段階では、
・どの歯を失っているか、失う可能性があるか
・他の歯の状態はどうか
・全身の健康状態
・治療へのご希望について
などを、丁寧にお聞きして、必要があれば、他の治療方法(入れ歯やブリッジ)についても、比較しながらお話させていただきます。
私たちは患者さんにとって、わからないことや、不安を、心置きなく相談できる相手でありたいと思っておりますので、なんでもご相談くださいね。
2.検査・診断・治療計画

患者さんが不安なく、まずインプラントができるのかを知りたい、と思ってくださった段階で、検査や診断、治療計画を立案していきます。
インプラント治療では正確な骨の除隊や神経の位置などを知る事が、とても大切です。
代表的な検査内容は以下のとおりです。
・パノラマエックス線撮影
・CT撮影
・お口の中の型取り
・口腔内写真撮影
これらの結果をもとに、インプラントを入れる位置や、本数、使う材料、手術方法など、治療計画を立てていきます。
検査日は検査のみしていただき、後日、治療計画の説明をさせていただきます。
わからないことや、不安なことなどをしっかりお話をお聞きして、患者さん自身がしっかり納得して頂いた上で、同意書を記入していきます。
なので、検査をしたからといって、勝手にお話が進んでいくことはありません。
患者さんを置き去りにせず、必ず一緒に治療を進めていけるよう、私たちがサポートしますので、ご安心くださいね。
3.前処置
お口の状態によっては、前処置が必要な方もいらっしゃいます。
これは必要がある方のみになります。
たとえば、歯周病の治療が済んでいない方には、歯周病の治療をしていただき、歯を支える骨がしっかりしている状態を保てるようにしていきます。
せっかくインプラントを入れても、歯周病でインプラントがだめになったら、とても残念ですし、お費用も時間もかけたのに、とならないために、ご協力をお願いしています。
また、抜歯が必要な歯がある場合も、骨が治るのに時間がかかるため、先に抜歯のお話がでる場合がございます。
もちろん、最悪の場合の抜歯ですので、そちらもなぜ抜歯になってしまうのか、きちんとした説明と、患者さんの納得の上で行います。
4.インプラント埋入手術(1回目の外科処置)
では、インプラントの手術の日です。

当日は局所麻酔をして、骨にチタン製の人工の根っこ(インプラント)を埋めていきます。
局所麻酔によって、痛みは感じない方が多く、もし痛みがあった場合、すぐに麻酔を足して手術をするので、痛みの心配なく手術を受けていただいております。
手術後は、必要に応じて、痛み止めや抗生剤が処方されますので、用法・容量を守って飲んでくださいね。
基本的に、痛みは痛み止めでコントロールすることができます。
腫れは手術から3日ほどでピークを迎えて、徐々に1週間ほどをかけて治っていきます。
術後の痛みは、そんなになかったです、と言っていただけることが多く、痛くてどうしようもなかった、と仰る方はほとんどいません。
なので、数日から1週間ほどで、ほとんどの方が普段通りの生活に戻ることができます。
インプラントを骨に埋める手術は、1回目の外科処置となります。
1回目の手術が終わったら、インプラントと骨がくっつくために、何か月か治癒を待つ時間が必要です。
その間も、インプラントの経過観察や、いつものメンテナンスへご来院いただくことがあり、埋めて終わりにはいたしませんので、ご安心くださいね。
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5.2回目の外科処置と治癒期間
1回目の外科処置から治癒期間を経て、インプラントと骨がしっかり結合したら、2回目の外科処置です。
歯ぐきに埋まったままのインプラントの、頭出しの処置になります。
この2回目の外科処置は、局所麻酔をして、歯ぐきを軽く触るものになりますので、1回目のインプラントを埋める処置よりも軽い処置になります。
歯ぐきを触るということは、また少し治癒期間が必要になりますので、焦らず治りを待ちましょう。
6.人工歯の型取りと装着
2回目の外科処置も終えて、歯ぐきの治りも待ったら、いよいよ、インプラントの仕上げとなる人口の歯の(被せ物)の型取りをします。
精密な材料で型をとって、セラミックの被せものを製作したら、インプラントに装着していきます。
7.セルフケアとメンテナンス
セラミックの被せ物を装着したら、それでインプラント治療が終わり、もう歯科医院に来なくてよくなる、ということはありません。
これまでもお伝えしてきたように、インプラントは入れたら終わり、ではないのです。
インプラントを長く快適に使い続けるために、継続的なメンテナンスへご来院ください。
当院では、インプラントの被せ物の装着の時に、その方にあったセルフケアの方法もお伝えしています。
毎日のセルフケアはもちろんのこと、歯科医院でのチェックとクリーニングを定期的に受けることで、インプラント周囲炎を早期発見・早期治療にとりかかることも可能になります。
目安としては3ヶ月に1回を目安に定期健診をおすすめしています。

8.まとめ
インプラント治療は、「歯を入れるだけ」という治療ではありません。
カウンセリングから始まり、検査や診断、手術や治癒期間を経て、セラミックの被せを装着した後、継続的なメンテナンスを続けていきます。
なので、ひとりひとりに合わせた丁寧なステップがあること、そして患者さんが不安や分からないことをいつでも話す事ができる、信頼のある相手(歯科医院)であることが重要です。
インプラント治療は、治療期間が他の治療方法からみて比較的長めですが、その分しっかりした計画と技術があれば、「自分の歯のように噛める喜び」が待っています。
食べることは生きる喜びですから、もし自分の歯のようにしっかり噛めるものを、とお考えの方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
当院では、わかりやすく、丁寧な説明と、患者さんが不安や分からないことを聞きやすい空気を心がけておりますので、お気軽にお話くださいね。
川原けんこう歯科医院
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