口呼吸
こんにちは。
歯科衛生士の浦です。
この冬2回目の大きい寒波がきていますね。どれだけ雪が積もるのかと毎日ドキドキしています。
「雪すかし」は金沢の方言みたいですね!
今日は「こども」の歯並びについてお話していきます。
お子様の歯並びを気にされている親御様は多いものです。
お子様の歯並びは、矯正治療が必要なものと、成長とともに自然に正しい位置に落ち着くものに分けられます。
最近は5歳以上の4人中3人以上に、悪い歯並びや顎の成長不足があるといわれている子が多いです。
歯並びは遺伝するというイメージはありませんか?
実は、遺伝は5~20%で残りの80~95%は成長していく過程や、環境で決まっていきます。
今の歯並びに自然になったわけではなく、理由があって今の歯並びになっているのですが・・・
その理由はいろいろあります。
・指しゃぶり
・唇を噛む
・爪噛み
・口呼吸
・舌で歯を押す
・片側だけで食べ物を噛む
・頬づえ
今日はその中の口呼吸についてお話していきます。
口をあけて息をしてみてください。
今舌はどこにありますか?下に落ちていませんか?
舌は上顎についていることが正しいのですが、口呼吸をすると舌は上顎から離れ下に落ちます。
口の周り(唇・頬・舌)は筋肉が集まっていて口腔周囲筋とよばれます。
口腔周囲筋の誤った使い方で、バランスがくずれていき歯並びに悪い影響をあたえます。
舌も大きい筋肉なので正しい位置に舌がついていないと、顎が小さくなり歯が並ぶスペースがなくなってデコボコの歯並びになりやすいです。
そのため常に上顎に舌をつけておきたいのですが、鼻炎で鼻がつまっていると口呼吸になりやすいです。
またお口ぽかんも口呼吸になりやすく、本人が気づいていなかったり、親御様が声掛けをしたりしても何度も繰り返しおきてしまうものなので改善するのが難しいです。
口呼吸は他にもいろいろなデメリットがあります。
・体内に汚れた空気が入り込む
・体内のCO2濃度が下がりO2の供給確率が下がる
・睡眠中の脳の回復が悪くなる
・呼吸が浅くなる
・舌位が下がり気道が狭くなる
・姿勢が悪くなる
・CO2濃度が下がると平滑筋が収縮しやすくなる
・歯並びが悪くなる 等々・・
歯並びだけではなく、お子様の体の健康にも影響しますので口呼吸はできるだけ早い段階で改善できることが望ましいです。
川原けんこう歯科医院で行っている
「Myobrace System」は、
悪い歯並びやかみ合わせにつながる根本的な原因(呼吸やお口の癖など)にアプローチすることで、お口や歯の気になる症状の改善を目指す矯正治療法です。
特に成長期の子どもたちにとっては、自然な成長をサポートし、外科的手術を避けつつ、健康的な歯並びを実現できる点が大きな魅力です。
しかし、治療の成功には患者様自身の協力度が必要であり、エクササイズや装置の装着を継続することが求められます。マイオブレースは、特に将来の健康的な歯並びを形成したいと考える親御様にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
歯並びや口腔機能に不安がある場合は、ぜひ一度、歯科医院でのカウンセリングを受けてみることをお勧めします!