指しゃぶりについて
こんにちは!歯科衛生士の藤田です。
未だに暑さが残る毎日ですね。夏の疲れが出やすい時期ですが、
皆さま、お障りなくお過ごしでしょうか。
今回は歯列や咬合から口腔機能にまで影響する「指しゃぶり」についてです。
<なぜ指しゃぶりするの?>
指しゃぶりの原因については、色々な説がありますが
おおよそ生理的な行為、心理的な問題、習慣的な癖であると言われています。
0~2歳
生後間もない赤ちゃんの「吸う」という行為は、母乳を吸うための本能的、反射的な行動と考えられています。
赤ちゃんの時期は指に限らず色々な物をなめたり、口の中に入れたがります。
それがたまたま指であった場合に指しゃぶりが始まるきっかけとなることがあります。
この反射は離乳食が始まる頃には次第に消えていきます。
2歳頃までの指しゃぶりについては、神経質にならずに、見守りましょう。
3~4際
3歳を過ぎると、それまでの親と子だけの生活から、友達、幼稚園の先生、近所の人たちなど
子ども自身の人付き合いも広がり、社会生活の第一歩を踏み出す時期です。
赤ちゃんの時から続いていた指しゃぶりも、社会性が発達することで恥ずかしいという気持ちから
やめる子が増えてきます。
たとえ完全にやめないまでも、テレビを見ている間だけ、あるいは眠りにつく前だけ
というように指しゃぶりをする回数が減ってきます。それでもまだ続けているということは、
子どもなりの意味や理由(新しい環境へ変化した事による不安、焦り、淋しさなど)がある場合もある為、
頭ごなしに否定したり、強く注意しないようにしましょう。
この時期に指しゃぶりを止めれば歯並びは自然に元に戻りやすいです。
5歳、小学生~
この年齢になると、指しゃぶりをする子供の割合は減少していきます。
それでも指しゃぶりをする原因としては、指しゃぶりをする癖が習慣的になってしまった、
もしくは心理的原因の不安、ストレス解消の手段にしている場合があります。
この時期になっても頑固な指しゃぶりが続いている場合、悪くなった歯並びは、自然には戻りにくくなります。
指しゃぶりをやめる事を積極的に頑張りましょう。
<指しゃぶりを止めるために>
止めるための工夫
①指しゃぶりをしない事を褒めてあげる
優しくわからせてあげて、自分から止めようとする気持ちを引き出してあげてください。
②ご褒美シール
指しゃぶりをしないで過ごせた日は、カレンダーなどにシールを貼って
頑張った分を記録していきましょう。
③お母さんの手やお気に入りのものに置き換える
気持ちを落ち着かせる代替案を提案します。裏付くまで指を吸っている子どもには、
吸っている指の手をお母さんに握ってもらったり、お気に入りのぬいぐるみや人形、
おもちゃと一緒に寝ましょう。
叱られたときや泣いたときに吸っている場合は、口からそっと外してあげ、
無意識に吸っていることを自覚してもらい、お母さんに手を握ってもらいます。
④手袋や指人形をつける
ぼんやりする時間は無意識に指しゃぶりをしやすいので、
テレビなどを見るときはに指にカバーをつけます。
当院では、歯並びの無料相談も行っております。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
参考文献「指しゃぶりの本 ゆびしゃぶりやめられるかな」わかば出版