「口腔周囲癖」とは??
こんにちは。歯科衛生士の原田です。
皆さんは
「口腔周囲癖(こうくうしゅういへき)」
という言葉をご存じですか?
これは分かりやすくお伝えすると、
・お口がポカンと開いていて口呼吸をしている
・日頃から舌がだらんと下がっている
・つばを飲み込む時に歯の隙間から舌を突き出す癖がある
・つばを飲み込む時に無意識に下あごに力が入ってしまう
などの状態のことを言います。
例えば、お口がポカンと開いている子は出っ歯になりやすかったり、舌も本来の正しい位置から下がってしまっている状態なので上顎がしっかり成長せず歯がガタガタになりやすいと言われています。
またお口ポカンは歯並びへの影響だけでなく、
・お口の中が乾燥することでむし歯になりやすくなる
・外の空気が鼻でろ過されずに体の中に入るのでアレルギーを起こしやすくなる
・舌が日頃から下がっているため、寝ている時にいびきをかきやすく睡眠の質が下がる
などの影響が出てくると言われています。
また、つばを飲み込む度に歯のすき間に舌を突き出す癖があると、
舌の力で歯がおされて前歯が開き開咬というかみ合わせになるとも言われています。
そのほか、つばを飲み込む時に下あごに力を入れないと飲み込めない子は唇側から必要以上の力が歯を押してしまうため乱れた歯並びになりやすいと言われています。
当院で扱っているプレオルソやマイオブレースといった矯正装置は、このような口腔周囲癖を改善させながら歯並びやかみ合わせを治していく治療法となっています。
ですが、装置を入れていない間の時間に、このような悪い癖が日中にあったりすると
・治療をしていても中々歯並びやかみ合わせが良くならない
・矯正治療後のキレイな歯並びやかみ合わせが維持できない
という問題が出てくると言われています。
当院ではこのような問題にも対応できるよう今年から「アクティビティ」と呼ばれる
正しい呼吸法・舌の位置・飲み込み方・唇の使い方などを歯科衛生士がサポートしながら、お子さんと一緒に練習するためのトレーニングルームやテキストをご用意しています。
詳しいトレーニング法・治療の期間・費用などは詳しくご説明させていただいた上で、ご希望があればトレーニングを進めていくというものになっています。
興味がある方はぜひお声掛けください。お子さんの健康なお口づくりをサポートさせて頂きます!