インプラントの寿命はどのくらい?長持ちさせるコツをご紹介します!
みなさんこんにちは。
石川県 金沢市 寺町の歯医者、川原けんこう歯科医院の院長 川原 賢功です。
最近は梅雨の時期でも既に猛暑が襲ってきており、暑さに慣れていないこの時期は熱中症にもなりやすいです。
水分補給と、無理せずエアコンの効いた室内で過ごすなど、熱中症には気をつけていきましょう。
今日はインプラントがどのくらい長く持つものなのか、患者様からもよく聞かれる内容をご紹介します。
インプラントは「第二の永久歯」とも呼ばれることがあり、しっかりと噛めるようになるだけでなく、見た目も自然で、多くの方が選択する治療でもあります。
しかし、既に治療を終えている方や、これからインプラントをしようかなと悩まれている方の多くが抱く疑問が、「インプラントはどのくらいもつのか?」という点ではないでしょうか?
今回はインプラントの寿命とできるだけ長く使い続けるためにできることを、わかりやすくお伝えしていきます!
目次
1.インプラントの寿命は?
2.インプラントがだめになる原因とは
3.インプラントを長持ちさせる5つのコツ
4.まとめ インプラントは「入れて終わり」ではない
1.インプラントの寿命は?
一般的にインプラントの寿命は10年ほどといわれています。
実際、中には20年ほど問題なく使えている方もいます。
きちんとケアをすれば、一般的に言われている年数よりも長く使うこともできる場合もあります。
ただし!インプラントの寿命は、患者さんごとに違いがあり、以下の要因で結果が左右されることになります。
1)骨の状態や口腔内環境
歯を支えている骨がしっかりしているか、歯ぐきが健康な状態か、といったお口の状態が大きく影響を及ぼします。
ばい菌が溜まって歯ぐきが炎症状態だったり、歯周病で歯を支える骨が失われてしまうと、インプラントを長くもたせることはできません。
2)歯ぎしりやくいしばり
歯ぎしりやくいしばりが強い方は、インプラントに大きな負担がかかります。
揺さぶられる力にインプラントは弱いので、歯ぎしりのある方は歯を守る為のマウスピースをしてみるのもよいですね。
また、今は歯ぎしりをしていなくても、何かのきっかけで歯ぎしりが始まることもあるので注意しましょう。
3)噛み合わせ
噛む力が強い方や、噛み合わせで一部の歯にだけ強く力がかかっている方は、インプラントに負担がかかる可能性があります。
歯科医院で自分の噛み合わせが問題ないか、歯科医師のチェックを受けましょう。
4)日常のケア
天然の歯と同じく、毎日のハミガキや定期的なクリーニングが重要になります。
インプラントがだめになる原因のひとつに、ばい菌がたまることで起こる炎症によって、インプラント周囲炎になることが挙げられます。
毎日歯ブラシとデンタルフロスや歯間ブラシなどで、しっかり磨いて、自分でとりきれない汚れは歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることで、専門的に除去してもらいましょう。
2.インプラントがダメになる原因とは
せっかく高額な治療を受けたのに...とならないために、インプラントの寿命を縮めてします主な減を知っておくことは大切です。
1)インプラント周囲炎
天然歯に起こる「歯周病」と似ている病気です。
インプラント周囲の歯ぐきや骨にまで炎症が広がってしまうことで、骨のが吸収され、支えを失ったインプラントは、最悪の場合抜けてしまうこともあります。
2)噛み合わせ
強い力が加わることで、インプラントの上部構造が割れてしまうこともあります。
インプラントだけに噛む力がかかってしまうのも、インプラントの周りの骨を失っていく原因になります。
3)歯科医院へ定期的に受診していない
歯科医院での定期的なチェックや専門的なクリーニングを受けずに放置してしまっていると、わずかな炎症のサインを見逃すこととなり、自覚症状が出てくる頃には手遅れになるケースも見られます。
3.インプラントを長持ちさせる5つのコツ
それではインプラントをできるだけ長く、快適に使い続けるためにはどうしたらよいのでしょうか?
1)毎日の丁寧な歯磨き
インプラントの周りには歯垢(プラーク)がたまりやすく、普通の歯と同じくらい、あるいはそれ以上の丁寧なブラッシングが重要です。
歯間ブラシやタフトブラシの使用も効果的なので、できるだけ毎日使用するようにしましょう。
2)定期的なメンテナンス
歯周病やインプラント周囲炎は自分では気づけない、自覚症状の少ない病気なので、歯科医院で定期チェックを受けて、早期発見、早期治療を受ければ、防ぐこともできる病気です。
インプラントを入れた後、3~6ヶ月ごとに歯科医院で定期的な検診を受けましょう。
専用の器具でクリーニングを行い、インプラント周囲炎の早期発見、予防に繋げましょう。
また、定期的に、自分の噛み合わせが問題ないか、歯科医師に診てもらうことも重要です。
3)禁煙を心がける
喫煙は血流が悪くなり、出血しにくくなるので、炎症のサインである出血を見逃す原因にもなります。
出血はインプラント周囲炎を発見するための、重要な炎症のサインなので、喫煙をすることは早期発見を妨げる要因になりますね。
他にも、インプラントを骨に埋めた後、インプラントと骨の定着がうまくいかないこともあります。
喫煙している方は、一度、歯科医師へご相談くださいね。
4)歯ぎしり食いしばり対策
寝ている間、無意識にしてしまう歯ぎしりや食いしばりは、自分の意思で止めることはできません。
インプラントに強い力がかかるのを防ぐために、ナイトガード(マウスピース)の使用も検討してみてくださいね。
5)健康的な生活習慣
栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠、ストレス管理などもとても大切です。
不規則な生活やストレスで免疫力が下がると、お口の中のばい菌へ抵抗する力が弱くなるので、炎症もおきやすくなってしまいます。
全身の健康と口腔の健康は繋がっているのですね。
4.まとめ インプラントは「入れて終わり」ではない
インプラント治療は、多くの方にとって、生活の質(QOL)を大きく改善できる方法です。
ただし、天然の歯と同じように、ケアとメンテナンスがとても大切です。
せっかく入れたのだから、できるだけ長く使いたい…そのためには、患者さん自身の協力が必要不可欠になってきます。
自分で100%お手入れや管理ができる人間はいません。
歯医者さんには定期的にメンテナンスへ行きましょう。
少しでもご不安なことがございましたら、放置せず、早めに歯科医院へ相談してください。
当医院では、治療後のアフターケアもしっかりサポートしておりますので、安心してご相談ください!
川原けんこう歯科医院 院長 川原 賢功
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