歯石が身体に与える影響とは
こんにちは。受付の武内です。
昼間は汗ばむ日が増えてきて夏の気配を感じる陽気に、半そでを着ることが多くなりましたね。今年は沖縄県より先に九州南部が梅雨入りが発表されたとのことで、とても驚きました!これは過去2回しかなく、珍しいケースのようですね。石川県はまだですが、梅雨入り前の変わりやすいこの時季、くれぐれも体調に気を付けてお過ごしください。
今回は歯石が身体に与える影響についてお話しさせていただきたいと思います。
歯石とは?
そもそもとは?皆さんご存じの方も多いと思いますが、歯石は、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)が、
唾液中のカルシウムやリン酸と反応して石のように硬くなったものです。
こちらは通常の歯磨きでは除去できないため歯科医院でのクリーニングが必要となります。
では次に、歯石が付着した場合どのようなことが起きるかご説明していきたいと思います。
1.口臭を引き起こす
歯石やその中に潜む細菌が食べかすなどを分解する際に、揮発性硫黄化合物(VSC)という強い悪臭の原因物質を発生させ強い口臭を引き起こすことがあります。定期的な除去で口臭の予防につながります。
2.むし歯の原因に
歯石の周囲は歯垢(プラーク)が溜まりやすいです。
その歯垢(プラーク)の細菌が糖をエサにして酸を作り、その酸が歯を溶かして、むし歯の原因になります。
3.歯の見た目に影響
歯石は黄色~茶色っぽい色をしています。これが歯の表面や歯と歯ぐきの境目、歯の裏側などに付着すると、その部分の歯が黄ばんで見えます。ホワイトニングで歯を白くすることで有名ですが、歯石がある場合はまずは除去することで歯の見た目や清潔感が向上します。
4.全身疾患のリスクに
近年では、歯周病菌が血流に入ることで、心疾患・糖尿病・早産などのリスクを高める可能性があることも報告されています。
糖尿病・・・歯周病があると炎症物質(サイトカイン)が血流に入り、インスリンの働きを妨げ、逆に糖尿病があると歯周病も悪化しやすい
心筋梗塞・・・歯周病菌が血管内に入り込み、動脈硬化や血栓の原因になることがある
妊娠合併症(早産・低体重児)・・・歯周病の炎症物質が血中に流れ、子宮収縮を引き起こすことがある
歯石の除去はこうした全身疾患の予防にも関係します。
歯石を除去するメリット
歯石の表面はザラザラしており、そこに細菌が溜まりやすくなります。これが歯肉の炎症(歯肉炎)や、更に進行すると歯周病(歯槽膿漏)へとつながります。歯石を取り除くことでそのような進行をとどめたり、防止することができます。
歯石の除去は、ただの『歯の掃除』ではなく、歯と全身の健康を守るためにとても重要な処置です。
痛みがなくても、定期的に歯科でメンテナンス・歯石の除去を受けることが大切です。
とはいえ、仕事やプライベートなど忙しい日常生活の中で痛みがないのに…とお考えになるのではないでしょうか。
ですが、実はお金と時間がかかるように見えても病気になったからのことを考えてみると、未来の自分の健康への大切な投資かもしれません。
当院は皆さんの人生を楽しく過ごしていただくためのお口の健康のサポートをさせていただければと思っております🦷✨
スタッフ一同、心よりお待ちしております☺